9月4日(金)10時より、当館講堂にて標記の「寺子屋かしはら」の講座を開催しました。サブテーマとして「AI 恐怖の大王かお助けマシーンか」 を掲げ、元西日本新聞記者で筑紫女学園大学講師の大西直人さんにお話をして頂きました。「AI」とか「チャットGPT」という言葉が報道されない日がないくらいに、良い意味でも悪い意味でも、私たちの暮らしに大きな影響を及ぼしています。そこで、「そもそもAIやチャットGPTっ何?」というお話しから、それらに関わる現在の状況、将来的にどうなるのか、大西直人さんにアドバイスをいただきました。当日は雨天にもかかわらず、30名の方の参加がありました。
【生成AIとは】・・・利用者が入力した質問や指示によって、何らかの生成物を作るというもの。最初に世界の話題を集めたのが米新興企業「オープンAI」が開発した、対話型人工知能(AI)の「チャットGPT」です。話しかけるように質問や指示の文を入力すると、短時間で人間が答えるような自然な言葉を使って回答するもので、手紙や企画書、プログラムの作成や文章の要約・校正、小説や詩の制作も可能。その後、あっという間に多種多様な生成AIで世の中はあふれかえって、今や言葉で指示をすると画像を作る「画像生成AI」、音楽を作る「楽曲生成AI」もあります。
【生成AIは、あくまでも機械で人間ではない】・・・生成AIはインターネットの膨大な文書データや画像データを深層学習(ディープラーニング)して、それに基づいて回答文や画像、楽曲などを作るものですが、回答文だと、それまでの文章の繋がりから、次に来る可能性が高い言葉を機械的に選びます。従って、内容を理解しているわけでもないし、それが事実に基づくかも判断もしていません。正解の可能性が高い回答を予測しているだけなので、自然な文章に見えても誤りが含まれることも多いです。
【生成AIの成果】・・・2024年のノーベル賞でAI関連が連続受賞。「物理学賞」では、米ブリンストン大とカナダ・トロント大の教授が、人の脳の仕組みをまねて人工知能の機械学習の基礎となる手法を開発して、スマートフォンの顔認証機能、医療での画像診断などに活用できるようにした。「化学賞」では、グーグル傘下の研究者と米・ワシントン大の教授らが、たんぱく質の立体的に高精度予測する生成AIを開発して、アミノ酸の配列からたんぱく質の立体構造を予測し、半世紀以上謎とされていたものを解決。その結果、医薬品やワクチン開発に貢献したとして受賞。
【生成AI関連の事件等】・・・◯生成AIを使って身代金要求型ウイルスを作成したとして罪に問われたもの。被告「6時間ほどで作った。簡単だった」と。 ◯生成AIででたらめ観光情報 ◯チャットGPTを使って自作したプログラムでアニメ配信サービスの運営会社に、サイバー攻撃で業務妨害 など
【大西直人さんの利用時のアドバイス・注意事項】
◎個人情報を入力しない ◎生成AIを全面的に信用しない ◎著作権侵害の恐れがあることを認識する ◎まずは無料の生成AIを。遊びの感覚で‼
【参加者のアンケート・・・一部抜粋】
●子どもが学校の授業で当たり前のように使っているチャットGPTですが、メリット・デメリットを理解して上手に付き合いたいと思います。あまり進化しないで欲しいです。
●今日のお話しは難しかったですが、相手は機械! 利用するのは人間と強く思いました。
●AIのさらなる進化によって、あらゆるものが劇的に進化すると思う。上手に付き合いたい
●巨人の阿部監督が大変な目に有ったので、最後は自分の判断を大事にしたいと思いました。
●生成AIで仕事を失うかもしれないと思うと、子どもに結婚しなさいとはいえなくなりますね。
●生成AIに関する過去・現在・未来を具体的に聞いて勉強になりました。
●非常にわかりやすい話でした。生成AIの未来は人類にとって明るい未来ではないと思いました。
●進化を進めている人は何を目標としているのでしょうか?考えさせられました。
●新聞、テレビなどで詠み聞いた話が多かった。半面、これを肉声で聞けて良かったです。AIが自分に必要かと考えていたので助かりました。しかし、世の中は進みます。残り少ない私たちですが、こんなお勉強させてもらって良かったです。
●普段、パソコンを使っているので勉強になりました。AIに依存するのではなく、活用することが大事で、一番大事なのは人間の心だと思いました。