2025年9月11日木曜日

『アジア映画上映会』開催のご案内‼

 今年度第3回「大人の課外授業」を、9月19日(金)10時30分より当館講堂にて開催します。今回は、「アジア映画上映会」で、バングラデッシュの首都・ダッカを舞台とした『土曜の午後に(Saturday  Afternoon)』という作品を上映します。

【ラマダン期間中の土曜日の午後。あるレストランがイスラム過激派に占拠される。周りを警察に取り囲まれた逃げ場のない過激派のメンバーは、レストランの客を人質にとる。テロリスト達は外国人の客を別室に隔離し、レストランの従業員を尋問する。コーランを唱えることを強要し、イスラム教徒でない者は容赦なく殺害していく。テレビからは、テロリストによるレストラン占拠のニュースが流れる。そのうち店の中にインド人がいることがわかる。テロリストたちは客も含めて誰がインド人か探し始める。誰がインド人か名乗り出なければ、全員殺すとおどすのだった・・・・】

この作品は、2016年7月1日に、ダッカで実際に起きたテロ事件を元にしたもので、2019年アジアフォーカス・福岡国際映画祭で熊本市賞を受賞しました。

多くの皆様に、是非とも視聴していただければと思います。内容は、重たいものですが是非、お越しください。


2025年9月9日火曜日

サークル人権講座・サークル代表者会議を開催しました‼

 9月6日(土)10時より、当館講堂にて「サークル人権講座」「サークル代表者会議」を開催しました。全24サークルから40名の参加がありました。

「人権講座」では、南区生涯学習推進課・財津推進員より、『公民館とサークル活動』について、「福岡市人権教育・啓発基本計画」をベースにお話をして頂きました。その後、『あなたのいる庭』というテーマのDVDを視聴しました。社会には、虐待や貧困、死別など様々な理由で保護者と暮らせず、児童養護施設など社会的養護のもとでくらしている子どもたち、そして社会的養護下から自立したが、家族からのサポートを得られずに生きる人たち(ケアリーバー)がいます。社会的養護の現状や実態を知る人は少なく、世間からの無理解と偏見に晒され、居場所を見いだせず、進学や就職など生きる上で、様々な困難に直面しているという現状があります。今回のDVDは、これらの課題をふまえて、阪神・淡路大震災で夫と幼い娘を亡くした女性と、近所の児童養護施設・のじぎく園の16歳の高校の女性との交流を描いた内容でした。

「サークル代表者会議」の中心的な議題は『サークル発表会』。10月4・5日開催のサークル発表会について、3日の事前準備(展示会場つくり、作品等の掲示、テント設営等)、当日の役割や演技発表のプログラム・出演順等の確認をしました。





2025年9月4日木曜日

柏原公民館『サークル発表会』、10月4日(土)・5日(日)開催‼

 柏原公民館主催事業の大きなイベント『サークル発表会』を10月4日(土)・5日(日)に開催します。4日は「サークル展示」で、活動の紹介や作品展示を午前10時より午後3時まで、5日は「演技発表」で、午前10時より正午までを予定しています。

昨年度は、自治協主催『柏祭(かっさい)』のなかの「ひとつのイベント」として、柏原小学校体育館で開催しましたが、公民館サークルの皆さんへのアンケート結果を受けて、今年度は、従来の「公民館での開催」となりました。

4日の展示会場「公民館講堂」で、「絵手紙・ほのぼの」「絵手紙・わくわく」「洋裁」「書道」「かきかた習字」「英会話」「着物着付け」「ダーツ」「おやじクッキング」を活動場所にしているサークルと、柏原小学校体育館を活動場所にしている「卓球」「インディアカ」「バドミントン」「バレーボール」「フットサル」「バドミントン・サンデー」の16サークルの参加です。

5日は、公民館講堂・ステージでの演技発表です。出演サークルは、「社交ダンス・エンジョイ社交ダンス」「手話ダンス」「フラダンス」「太極拳」「コーラス」「健美操」「ジュニアダンス」「リコーダー」の8サークルです。

夫々のサークルの皆さんは、日頃の活動の成果を10月4・5日両日に披露すべく、連日、熱心にとりくんでいらっしゃいます。地域の皆様方のお越しをお待ちしております。お気軽にお出掛け下さい。

また、4日には恒例となりました『道の駅・たちばな』による野菜等の販売や、『はな』さんや『柏原ホーム』さんの物販も行われます。昼食を挟んでの開催となりますので、「お弁当(じょうもんさんの舞姫弁当)」の販売も行います。





2025年9月1日月曜日

寺子屋『ちょっと耳寄りな聴覚の話』、勉強になりました‼

今年度『寺子屋かしはら』第3弾は8月29日(金)10時より、講堂にて開催しました。今回は、『聴覚』についての講座でした。話の柱は3つで「音が聞こえるしくみ・難聴のしくみ」「難聴と認知症の関係性」「補聴器について」でした。講師は、九州リオン(株)・栗並宗一郎さん。多くの参加者で、「目からウロコ」のお話に聞き入っていらっしゃいました。

聴力の低下は40代から始まっているそうで、難聴者の割合は、60代で35%・70代で40%・80代で80%といわれています。まさに身近な問題といえます。耳は、外耳道・鼓膜(外耳・中耳)までの伝音系の部分とそこから先の内耳・聴神経・脳の感音系に分かれており、後者の感音系は加齢とともに衰え、聞こえにくくなるそうで、治療では治せません。そこで「補聴器」の登場となります。

「加齢性難聴」になるとどう聞こえる?・・・ 年齢とともに高い音が聞こえづらくなり、子音の区別が困難になり、音はわかるが何と言っているのかわからない。例えば、「さとうさんが・・1時に集合・・魚を買った・・」が「かとうさん? 7時? たかなを買った?」と、母音は同じだが子音を間違えるとか。 小さな声・音が聞き取れない、言葉がはっきりしない、早口が苦手になる、雑音の中で聞き取りにくい、などの症状が。

そうなると、家族や友人とのコミュニケーションがうまくいかなくなり、危険を察知する能力が低下し、災害・事故・事件にあうリスクが高くなり、また、聞こえないことで自信を無くし、社会的に孤立し、うつ状態に陥る可能性もあります。認知症発症のリスクが高まる可能性があります。わが国の認知症患者数は、65歳以上約3600万人のうち、2020年・600万人(16.6%)で2025年・700万人(19.4%)といわれています。なかでも、厚労省の認知症対策(新オレンジプラン)によれば『難聴が認知症の危険因子の一つ』とされています。難聴により「コミュニケーションが難しくなる」➡「人と会いたくない」➡「会話の減少」➡「うつ・社会的孤立」➡「認知症のリスク増」へ。対策としては、「音の刺激を増やす」➡「脳の活性化」➡「聞こえの改善」➡「社会的交流が増える」➡「認知症の予防・進行を抑制」へ。

そこで『補聴器』の登場です。補聴器は医療機器で形は似ていますが、集音器は電化製品です。「補聴器」は「有効性・安全性が確保され、対面販売が基本。個々にあった温室に調整でき、聴力に合わせて調整可能で、耳にフィットさせることが可能」とのことで、非課税です。これに対して、「集音器」は「有効性・安全性が確保されていないし、新聞広告や通販が主体。必要ない音がうるさく聞こえる場合があり、調整の幅が狭く、ほとんどが軽度難聴用で耳にフィットしないこともあり、ハウリングの可能性あり」とのことで、集音器を使ったものの効果が得られず、そのことで「補聴器はだめだ」「補聴器は役に立たない」と判断しないで!とは講師の栗並さんのことば。「聞こえ」もリハビリが大切という流れになっています。脳が音を聞くのですから、難聴の脳に補聴器を付けて、「うるさい・雑音・不快」に慣れて、音に慣れる「脳」にするため、トレーニングが必要です。常時つけないと、脳が変化しません。はじめは数時間➡半日➡1日でもOK。3カ月を目安に継続し、途中でやめると脳が変化しません。因みに、補聴器は「聞こえの良い」方の耳につけるものだそうです。





【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●難聴が認知症のリスクが高いと知り、補聴器の大切さが分かり良かった。分かりやすい話で良かったです。

●難聴には補聴器なんですね。補聴器以外の方法を教えて欲しかった。音の聴き方とか、トレーニングがあるのかな?知りたかった。

●補聴器の基本的な事がわかった。現在リオンの補聴器を使っているが、購入後のフォローをきちんとやってもらっており、ありがたい。但し、定期的な調整が必要であり、担当の方が私に合った調整をしてもらっているので、ありがたい。補聴器は非常に高額であり、保障期間が3年と短いのが困る。3年から5~7年にしてほしい。

●数年前から、左耳が聞こえにくくなりました。ご近所から補聴器の事を聞きますが、各個人によって補聴器の話の内容が違っています。トレーニングが必要なのが分かりました。

●せっかく補聴器を買ったのに、なかなかつけたがらない母に、今日の講座の内容を伝えたいと思います。私には、まだ関係ないと思っていましたが、私も将来お世話になる時には、柔軟な気持ちで付けたいと思える講座でした。「補聴器に何かやってもらうのではなく、自分が使いこなす。自分が主人公である。」「雑音の中から、自分の必要な音だけを選択する。そのためには、最初は雑音を聞くことも大切」この言葉が印象的でした。ありがとうございました。

●現在、補聴器を片耳に使用しています。詳しい話が聞けて良かったです。使用しているので、理解しやすかったです。買い替えの時期も近づいています。メンテナンスは年2回行っています。今の所使用できています。人の声が聞こえているので、社会の中での生活も楽しめています。補聴器を付け始めたのは、自転車通勤中、後ろから来た電気自動車が近づいたのが分からず、驚きました。自分の安全の為に購入、雨音も聞こえてなかったけど、聞き取れるようになりました。耳垢が柔らかいので、夏場は外れやすいので、耳掛け式を利用中。落とすことがほぼないのですが、夏場の外仕事中は外れることがある。

●私は80代ですが、おかげで耳に不自由はありません。今日の講義を聞いて耳を大切にいかなければと思っています。いつも内容のある講義を企画していただき、大変ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。