2025年12月10日水曜日

大人の課外授業『南区温暖化防止ワークショップ』開催しました‼

 12月9日(火)10時より、当館講堂にて、標記の講座を開催しました。南区役所生活環境課・古川さんの指導の下、参加者で「地球温暖化防止」ワークショップを行いました。「CO₂削減」にむけて、身近に取り組むことができることなど、クイズを交えながら、くわしくお話をして頂きました。

地球環境についての「学習」のあとは、「福岡市緑のコーディネーター」田中節子さんの指導で、「寄せ植え教室」を開催しました。約30名の参加で、様々な色とりどりの「植物」を使って、思い思いの「寄せ植え」が完成しました。









【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●今回、沢山の種類の花があり、又とても楽しかったです。コーディネーターさんが田中さんという事で受講を希望しました。ありがとうございました。
●毎年寄せ植えを楽しみにしています。これでクリスマス、お正月が来ます。又よろしくお願い致します。地球温暖化のお話しも気をつけていきたいと思います。
●温暖化防止のお話しも勉強になりました。寄せ植えも楽しくステキに出来上がりました。次回も機会があったら参加したいとおもいます。
●寄せ植えとても楽しかったです。温暖化の話も意識しないとすぐ、楽な方に流れてしまいますが、気を付けて色々取りくみたいと思います。
●みんなでわいわい言いながら、楽しくワークショップや寄せ植えができました。寄せ植えでは、たくさんの花々を準備して頂いて、はなやかな一鉢が出来て嬉しいです。緑が地球温暖化防止の役に立つと思うので、これからもステキな寄せ植えにチャレンジしていきたいと思います。ありがとうございました。
●寄せ植え講座と思って来たら、地球温暖化についての講座、とても勉強になりました。寄せ植えもクリスマス、お正月に似合う寄せ植えでありがたかったです。又次回もこのような講座があれば参加したいです。ありがとうございました。
●一人ひとりのチカラは小さいけれど、みんながちょっとした努力で、少しでも地球温暖化が食い止められたら、と思って参加しました。クリスマスらしい寄せ植えもできあがって良かったです。ありがとうございました。
●ほんとに楽しく、温暖化のお話を聞くことが出来ましたので、大変勉強になりました。寄せ植えは、花好きの私にとってワクワクの時間でいやされました‼ありがとうございました。

『ユマニチュード』講座を開催しました‼

 12月5日(金)10時30分より、当館講堂にて、「ユマニチュード」講座を開催しました。「ユマニチュード」とは、介護を通して人と人との絆を深める、フランスで生まれたケアの技法の事です。この技法は、「人生において大切なことは何かを考える哲学」と、その実現の為に「あなたのことを大切に思っています」というメッセージを相手に理解できるように伝える「技術」との二つで構成されています。

「ユマニチュード」という名称は、「人間らしくある」という意味を持つフランス語の造語だそうです。「その人がその人らしくいること」を大切にすることを表しているとのこと。

福岡市は「認知症フレンドリーシティ・プロジェクト」の中心事業として、平成30年度より「ユマニチュード」に取り組んでいます。令和7年度までに講座を全校区で実施するとしています。今年度は、南区・城南区・早良区・西区の全公民館で開催することになっておりまして、その一環として、当館で開催するものです。

今回のプログラムは、「福岡市の状況」「認知症の家族を介護する」「記憶の仕組みと認知症を理解する」「ユマニチュードとは」「ユマニチュードの技術」「ユマニチュードを学び実践する家族の報告」という内容で、参加者の皆さんは、熱心に聞き入っていらっしゃいました。

この講座は、福岡市の事業で、運営を「福岡市ユマニチュード講座一斉実施事務局」に委託して実施されています。今回の講師は、「小規模多機能ホーム ひまわり大楠」・矢野美代子さんです。




【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●ユマニチュードが何かが良く分かった。身内にならできるけど、他人には難しいです。

●とても勉強になりました。まったく分からない認知症をどの様にしていいのかわからないので、今後活用したいと思います。ユマニチュードを広めたいと思いました。

●テレビでみて少し認識が有りましたが、今日は基本的な事が学べてとても良かったです。認知症の方だけの技法と思っていたので、実は違ってることに驚きました。日常生活に役立てたいと思いました。

●何となく知っていましたが、今日きちんと聞けて良かったです。認知症の家族がいるので日々の生活に取り入れたいと思います。

●最近急にユマニチュードという言葉を聞くようになって、調べてみても漠然としていて理解できませんでした。具体的に聞いて理解できました。家に高齢者がいるので実践したいです。

●知っているようで知らない事を教えてもらって良かったです。誰もが直面する問題ですから、今後の生活に活かしたいです。わかり易い講座でした。

歴史講座『古代中国のうどんを作ろう‼』

今年度歴史講座第4弾を、標記のテーマで12月6日(土)10時より当館講堂・学習室で開催しました。講師は福大歴史学科2年・吉田煌さん。参加者に、実際に古代の作り方で、「うどん」を作ってもらおう、と事前に当館で準備を重ねて頂きました。「うどん」と言っていますが、これは、お知らせの段階で、「イメージしやすい」表現という事で、当館が表記したもので、実は、『水引餅(すいいんべい)』と呼ばれるもので、文字通り「水を付けて引き延ばす餅(べい)」のこと。「餅(べい)』とは、日本のお餅のようにもち米を蒸してついたものではなく、『穀物の粉をこねて固形にし、加熱したもの』を意味し、小麦粉をこねて作ったパンやまんじゅう、うどんも「餅(べい)」になります。

530~550年頃に書かれた、中国・南北朝時代の農業技術書『斉民要術』という本に「水引餅(すいいんべい)」という麺の作り方が書かれているそうです。その作り方の記述を現代語訳すれば

(前略)細かな絹のふるいにかけた小麦粉を用意する。味を調えた肉のスープを冷やした後、小麦粉と混ぜる。「みずもみ」を作るには、これをもんで、箸ほどの太さにし、一尺ごとに切断する。盆の中に水をはってこれを浸す。鍋の上で、手もみしながらニラの葉程度に薄くすると良い。湯が沸いてきたらそのまま煮る。真っ白で光沢があって可愛らしいだけでなく、滑らかで柔らかく、そのおいしさは格別である』と。

「水引餅」は、道具を使わず手でのばしていくもので、この技術は、やがて「手延べラーメン」や「そうめん」に進化しました。

『福岡とうどん』の豆知識‼ 1241年、中国「宋」から帰国した臨済宗の僧「円爾(えんに)【聖一国師】」が、日本で最初にうどん・蕎麦・饅頭・羊羹の作り方を博多に伝えたとのこと。「聖一国師」が開山した博多・承天寺には「御饅頭所(おんまんじゅうどころ)」「饂飩蕎麦発祥之地(うどんそばはっしょうのち)」の石碑がありますよ。

吉田さんによる座学を終えると、皆さんは学習室での調理実習 に挑戦です。この調理についても、吉田さんの指導です。公民館スタッフや福大の大重先生、福大生・村上さんが音を沸かしたり、スープづくりのお手伝いの後は、参加者の実践あるのみ。小麦粉をこねて、寝かせる時間は、4~8時間必要とのことで、吉田さんが昨晩から、寝かせておいたものを当日の調理に活用させて頂きまして、参加者の皆さんが当日こねて作ったものは、各ご家庭で夕飯にでもと、持って帰ってもらいました。

丸めたり、薄くのばしたりして出来上がった「麺(?)」をゆでて、スープに入れてご自分の麵を試食、満面笑顔でした。









【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●吉田さんをはじめ、準備して下さった皆様に感謝です。歴史を感じながら、水引餅をとてもおいしくいただきました。とても楽しい講座でした。ありがとうございました。

●思ったより楽しかったです。手間はかかるけど意外と簡単で、良いきっかけになったかも!小麦:塩水 1:1ですね!家でもやってみようと思いました。吉田さんがんばー‼

●水引餅を初めて作りました。聞いた事も無い名前でしたが、うどんの様な物で、作り方の説明も良く分かり、おいしく頂きました。準備が大変だった事と思います。ありがとうございました。帰って自宅で作ろうと思いました。

●初めての体験でしたー‼楽しいひとときをありがとうございます。うどんも美味しかったですよ‼家に帰ってまた作られる・・・楽しみです。

●これまで料理をした事がない私にとって、初めての手料理。楽しく、味もまあまあで、よい体験をさせて頂きました。ありがとうございました。

●自分で料理する事もないので楽しめました。今後は時間も出来ましたので、色々な料理を自分で作ってみます。ありがとうございました。

●"古代うどん”について吉田さんが、中国から渡ってきた、その歴史からわかりやすくお話し下さり、とても良かったです!作り方もがんばって作るというより、ねんど遊びのようにワクワクしながら楽しく出来ました。そしてその味‼ツルッと本当においしい♡こんなうどんを古代の人も食べていたというのがおどろきで、興味深かったです。