2025年10月28日火曜日

歴史講座~柏原公民館周辺のフィールドワーク~

10月25日(土)10時より、今年度3回目の歴史講座を開催しました。今回は、柏原校区に点在する『庚申塔』『猿田彦大神』、さらに『大牟田古墳群A支群』を見学しました。当日は、生憎の雨天でしたが、参加者の皆さんは、興味深く「フィールドワーク」を楽しみました。講師は、毎度お世話して頂いている、福大考古学研究室助手・大重優花さんと学生さん3名。

初めに当館講堂にて、今回のフィールドワークにむけての事前学習を実施しました。『庚申塔』とは村の境目などに建てられた「塚」のことで、中国の道教を始まりとする『庚申信仰』(庚申の夜を眠らずに過ごし、健康長寿を願う信仰)が、平安時代に伝わり、室町時代に宗教的な特徴を持つようになったとされ、その時に建てられたものです。柏原地区には、江戸時代中期から明治時代の年が書かれている「庚申塔」が8基あります。

因みに、「庚申(こうしん)」とは、十干【甲、乙、丙、丁、戌、己、庚、辛、壬、癸】と十二支【子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、戌】を組み合わせた干支(えと)の60種類の57番目にあたるもので、「かのえさる」とも読みます。

この「庚申塔」の建立から「猿田彦」へ変わる大きな流れがあるとのことで、「庚申塔」を建てていた人々は、江戸時代・文化年間(1804~1818)を境に「猿田彦」を建て始めたそうです。これらの石像・仏像の顔や体を見てみると、崩れたり一部が無いのに気づきます。これは、1868年(明治元年)に維新政府の「神仏分離令」(神道を国の教えとしたため、仏教が排除された)により、廃仏毀釈の運動が惹起した結果と考えられるとのことです。

最後に「やまもも会館」のグランド奥の『大牟田古墳群A支群』を見学しました。足元の悪い中にもかかわらず、奥へ奥へと歩を進め、都合3基の古墳を「探検」して公民館に戻り、まとめの会議を行い解散しました。

おまけです‼十干(じっかん)の読み方の紹介です(日常にあまり使わないので) 。

(コウ・キノエ)、(オツ・キノト)、(ヘイ・ヒノエ)、テイ・ヒノト)、(ボ・ツチノエ)、(キ・ツチノト)、(コウ・カノエ)、(シン・カノト)、(ジン・ミズノエ)、(キ・ミズノト)








【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●今日は、前から見かけても分からなかったことを詳しく知ることが出来て良かった。古墳時代以前から栄えてる柏原地区。細い道が多くて、昔から住んでいたんだなあとおもいました。前のフィールドワークからも、古墳が何個も放置されていて、本当に16万個あるんだと思いました。

●今日は、小雨の中、郷土のお勉強。近くに色々歴史的なものがあり、我が故郷は、歴史的価値あり、素晴らしい。皆様お疲れ様でした。

●柏原には、素晴らしい史跡が多くあり、あらためて、この地域に住んで良かったと思ってます。これからもこのような企画をよろしくお願いします。

●ひっつき虫がうざかったけど、たのしかったです。みんな説明がとても分かりやすかったし、やさしくてそこもとても楽しかったです。また次行きたいなと思いました。

●まったく知らなかったことが知れたり、いろんな人たちや、やさしい3人とちゃんと学ぶことができてうれしかったし、おもしろく楽しかったです。


2025年10月21日火曜日

柏原公民館、11月主な行事を紹介します‼

 ★ 寺子屋かしはら ➡ 11月6日(木)10時~12時 講堂

『いつまでも元気でいるために』  健康づくりアドバイス(睡眠)・介護保険について・介護サービスを知ろう・・・保健師さん、第7いきいきセンター、「わくわく隊」の皆さんを講師に迎え、「元気づくり」を学びましょう!


★ 寺子屋かしはら ➡ 11月15日(土)10時~12時 講堂

『世界の音楽 ~その多くはアフリカに始まった⁉~』のテーマで、お馴染みの青木裕司先生をお迎えして、今回は、音楽の世界に皆さんを誘います。様々な楽曲を聴きながら、「青木先生の世界」を存分にお楽しみください!


★ 人権問題学習講座 ➡ 11月20日(木)10時~12時 講堂

『柏原公民館から世界の窓へ ~異国の幼い友人たち~』のテーマで世界各地の、とりわけアジアの子どもたちの実相をお伝えしながら、「命・くらし」について、「NPO法人 次世代のチカラFUKUOKA」理事長・新村まさるさんよりお話をして頂きます。


★ 大人の課外授業 ➡ 11月27日(木)10時~12時 講堂

『わたしが作る おひなさま』  「ななかまど陶芸」の方による指導で、粘土で「おひなさま」を作ります。成型・色付けまで行い、ななかまどさんで焼いて頂いて、1月に各人へお渡しします。 材料費・1200円 (先着20名)


   = 再度のお知らせ =

先般ご案内しておりましたが、再度のお知らせです。

10月25日(土)に公民館主催「歴史講座」を開催しますが、今回は「フィールドワーク」。柏原公民館周辺の「中近世の歴史探索」を実施します。柏原小学校にもご案内しておりまして、親子での参加も大歓迎です。

当日は、10時に柏原公民館に集合して、諸注意の後に出発します。予約不要ですので、皆さんのご参加をお待ちしております。





2025年10月17日金曜日

寺子屋『体力測定会~今の自分の体を知ろう~』

10月17日(金)10時より、今年度「寺子屋」第5弾を標記のテーマで、当館講堂にて開催しました。今回は、講師との事前打ち合わせで、定員30名で予約制として参加を募りましたところ、予定通りの参加で、楽しくそして真剣に体力測定に挑戦して頂きました。

講師は、福岡整形外科病院のPT(理学療法士)・足立さん、空増さん、生田さん、松永さんと総務・宮田さんで、座学のほか「体力測定」では参加者の皆さんのサポートをやさしくしていただきました。

本日の目的は、『ロコモティブシンドローム予防』の対策です。「ロコモティブシンドローム」とは、加齢とともに骨・間接・筋肉の衰えにより、歩きにくさや歩行困難となり、やがて「フレイル」(要介護状態)へと進行するため、「ロコモ予防」は介護予防に繋がるとされています。

そこで、参加者の皆さんに「今の自分の体」を知って頂くために「体力測定」。

テストは、①立ち上がりテスト(40cm・30㎝・20cm・10cmの台に座り、両足、片足で立ちあがるというもの)② 2ステップテスト(2歩幅の長さ・cm÷身長・cm=2ステップ値。1.1~1.3がロコモ度1で、移動機能の低下が始まっている状態。0.9~1.1がロコモ度2で、移動機能の低下が進行している状態。0.9未満がロコモ度3で、移動機能の低下が進行し、社会参加に支障をきたしている状態)③ロコモ25(最近の活動に関しての25の質問の回答を点数化)の3つ。一人一人に講師の皆さんがサポートして頂いて、計測してもらって、各自ロコモ度を認識して頂きました。

「ロコモ予防」の具体的なお話を聞いた後、全員で「かかと上げ」「スクワット」の体操を、講師の指導の下、繰り返し行いました。









【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●毎日散歩は行っていますが、運動らしい事は行っていません。毎日行うべき運動(基本的な)を知りたいと思います。このような講習を年に1~2回開催していただければと思います。

●自分の体力度を改めて実感しました。これから再度鍛えます。(今の状態を維持するため)今日教えて頂いた、かかと上げとスクワットを毎日心掛けたいと思います。毎日の運動の大切さを再認識するきっかけとなりました。

●参加して良かったです。年に1度実施して頂きたい。トレーニングの5つの原則を意識して生活していきたい。

●毎日の食事、改めて注意したい。毎日のすき間時間でも出来る運動ができる様に頑張ります。ありがとうございました。

●今夏はとても暑くて外出(ウォーキング)も少なくて足が衰えているなあと実感していました。この講座で体操等教えて頂き、ありがとうございました。

●血圧が180を超えてびっくり‼毎朝晩測定しているが初めての数値でした。立ち上がりテスト、2ステップテストではロコモ度は0で安心しました。

●今日はありがとうございました。日頃使わないところのテストでびっくり。身体を動かす様にします。若い人たちに教えてもらいました。「ありがとう」

●楽しみながら「現実」を知ることが出来ました。今日習った運動や改善方法を実践しながら少しでもロコモと縁のない生活を送りたいと思います。

●思った以上にバランス感覚が悪くなっているのが分かった。トレーニングに努めたいと思います。今日の講習、参考になりました。

2025年10月4日土曜日

恒例『柏原公民館・サークル発表会』を開催しました‼

 10月4日(土)、5日(日)の両日に、恒例の「サークル発表会」を開催しました。公民館で活動する18サークル、柏原小体育館で活動する6サークルの全24サークルのこの一年の活動の成果を披露する一大イベントです。

4日は15サークルによる『作品・活動紹介の展示発表』5日は9サークルによる、舞台での『演技発表』で、会場は両日とも「公民館講堂」での披露でした。展示発表は、ダーツ・洋裁・書道・かきかた習字・絵手紙わくわく・絵手紙ほのぼの・英会話・きもの着付け・おやじクッキング・卓球・インディアカ・バドミントン・バレーボール・フットサル・バドミントンサンデーの皆さん、演技発表は、社交ダンス・手話ダンス・フラダンス・太極拳・コーラス・健美操・ジュニアダンス・リコーダーの皆さんでした。また、4日の展示発表のサークルの皆さんには、会場の見守りや、参加者の受付等をして頂きました。

4日は、2012年の水害被害に見舞われた八女地方の支援の一環として、「道の駅・たちばな」をサークル発表会にお呼びして以来、毎年(コロナ禍を除く)来てもらっていますが、今年も荒天とはいえ出店して頂きました。

今回のサークル発表会では、荒天が予想されていたため、従来、当館駐車場にテント設営を設営していましたが、当日に急遽「テント設営」を中止し、館内で「道の駅・たちばな」「かしはらホーム」「はな」の出店をお願いしました。

5日は、「演技発表」。会場の講堂・学習室は、満席で立ち見の方々も多くて大盛況のうちに終えることが出来ました。それぞれのサークルの皆さんの演技は、どれも素晴らしく、これまでの活動の成果を沢山の方々に披露して頂きました。公民館サークルでは、切磋琢磨して技能の向上をめざすことも大切ですが、何よりサークル活動を通して、皆さんが「仲間」になることが大切です。とはいえ、各サークル内では仲良く楽しく活動されていますが、他のサークルとの交流は少なく、この発表会で他のサークルの活動を観て頂くことで、交流が深まれば、との思いから、発表サークルの皆さんのご協力で最後まで参加して頂きました。















2025年10月3日金曜日

寺子屋かしはら『バスハイク』、行ってきました‼

 毎年恒例の「寺子屋かしはら・バスハイク」を9月30日(火)に実施しました。当日は、7時50分に柏原公民館に集合して、熊本山鹿市・八千代座及び周辺施設を訪問しました。総勢47名の参加で、和気あいあい、楽しい一日を過ごしました。

八千代座は、1910(明治43)年に完成。翌年「こけら落とし」、そして昭和初期まで、山鹿の文化の中心でした。しかし、昭和40年代になると庶民の娯楽が多様化し、閉鎖状態が続き、建物の老朽化も進みました。この状態に心を痛めた人々により、昭和61年に「八千代座復興期成会」が発足、老人会の「瓦1枚運動」をはじめに募金活動で、56000枚の屋根瓦の葺き替えが実現、以来、若者世代も様々な活動を始めました。

昭和63年には国の「重要文化財」の指定を受け、市民の手作りによって平成2年から行われた『坂東玉三郎舞踊公演』は、全国に八千代座の名を広めることになりました。平成8年から5年の歳月をかけて、「平成の大修理」が行われ現在に至っています。

八千代座見学の最初は、「保存会」の方による「山鹿灯籠おどり」の実演の鑑賞でした。優雅な踊りを堪能しました。その後、踊り子さんと一緒に集合写真を撮り、希望者は踊り子さんとの記念写真を楽しんでいらっしゃいました。そのあとは、施設見学。楽屋や奈落などを実際に拝見しました。

午後は、「米米惣門ツアー」。この地域は、豊前街道沿いにあり、菊池川の水運を活用した「米の集積地」でもあります。この地区を惣門地区と呼び、米にまつわる商売が盛んで、このツアーでは、「麹屋」「米せんべい」「千代の園酒造」そして当時の米問屋の尽力により、地域の寺として慕われた「光専寺」の4ヶ所を、案内の方の説明を受けながら巡りました。参加者の皆さんは、思い思いに「お買いもの」を楽しんでいました。












【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●今回、生で山鹿灯籠踊りを観る事が出来て本当に良かった。いつか千人踊りも生で観たいものです。さぞ壮観でしょうね。八千代座、芝居小屋を見るのも初めてだったので感慨深かったです。実際の奈落も見れて勉強になりました。本当に今日のツアー、最高でした。スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。次回もこのような企画があればぜひ参加したいと思います。

●八千代座は初めて行きましたが、聞きしに勝る、110余年の歴史を物語る建造物、場内の飾りつけなどなどに感動。また山鹿灯籠踊りも素晴らしく、良い所に連れて行って頂きありがとうございました。米米惣門ツアーは、各店の説明のあと、買い物の時間が短く、ちょっと残念でした。今回もスタッフの皆さんご苦労様でした。次回も是非参加します。

●山鹿・八千代座、初めて踊りまで見学出来て大変良かったです。また近隣の酒蔵他、見学させていただきありがとうございました。又、来年も寺子屋バスツアーを楽しみにしています。関係者の方々、事前調査と当日の心のこもった対応、有難うございました。

●今日のバスハイク、楽しかったです。皆さんが下見に行ってまでの楽しいコース、きめ細かく、気を使って下さり、ツアーの添乗員のようでした。いつも楽しい企画で参加するのを楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。

●大変楽しかった。八千代座は随分前に行った気がしますが、古い文化のたたずまいに触れて落ち着きました。灯籠踊りは初めて生を観たので大変良かった。山鹿というめったに行かない町のたたずまいが良かった。三分落語はハプニングであったが、拾い物でした。食事も良かった。ありがとうございました。

●普通だったら観る事もない芝居小屋の作りを拝見できて(奈落まで)よかったです。すごいの一言です。米米惣門ツアーも楽しく感じました。公民館の方、お世話いただきありがとうございました。お疲れ様でした。

●前々より行きたいと思っていました。八千代座、願いがかないとても嬉しいです。灯籠踊りを観て惣門地区探訪と楽しい時でした。ありがとうございました。おそろいのシャツ素敵でした。

●実りある秋季のバスツアー、お世話ありがとうございました。楽しく有意義な一日でした。感謝いたします。次回も是非参加します。楽しくて、勉強になる旅でした。お世話下さった方に感謝!