今年度の最初の「歴史講座」を、6月14日(土)10時より、当館講堂にて開催しました。福岡大学考古学研究室の大重優花助手より、今回のワークショップの手順等の説明の後、大学院生・井内達也さんより、「貝殻で土器に模様」の具体的な手法の説明を受けました。いつもの参加者のほか、当日「ふれあいカフェ」参加の子ども達10名が、活動に参加してくれました。
ワークショップの前に、井内さんから「縄文時代」についてのお話をして頂きました。それによりますと、時期は今から15000年前から2700年前で、草創期・早期・前期・中期・後期・晩期に分類されます。縄文土器の模様は、各期にそれぞれ特徴があり、九州の縄文土器は、主に貝殻で模様をつけたものが多いとのこと。模様のつけ方としては、貝殻を、①粘土に押し付ける②粘土の上を引っ張る(スライド)③年度の上を転がすというやり方があるそうです。また、北部九州では、好んで貝殻を用いたそうです。
柏原式土器(早期・前期)にも貝殻でつけた模様が確認されている、とのことです。
さあ、いよいよワークショップに挑戦です。おとなも子どもも真剣に粘土と取っ組み合い。考古学研究室より持参のたくさんの「貝殻」(大小のハイガイ、サルボウなど)を、各自選んでもらいました。粘土で様々な「かたち」を作って、貝殻で模様をつけました。最後に、全員の『作品』を並べて、集合写真を撮りました。
【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】
●楽しく粘土を用いて器を作ることが出来ました。ありがとうございました。
●子ども達の発想に感心するばかりでした。記憶に残るワークショップでした。
●いろいろねんどでさくひんをつくれて楽しかったです。またきたいです。
●とくにどんなもようにしようかなってかんがえるのも、かたちを考えるのも楽しかった。水をつけてやわらかくしながら、だからむずかしかった。
●写真のようにキレイにもようがつけれなくてとてもむずかしかったけど、くまやうつわが作れて楽しかったし、うれしかったです。