6月12日(木)10時15分より、当館講堂にて、今年度第1回『乳幼児講座』を開催しました。今回の テーマは「乳幼児の事故防止・対策」。講師は、福岡市防災センター職員の村岡さんと熊丸さん。福岡市消防局の「消防出前講座」として活用させていただきました。雨模様で外出しづらいなか、6組のママとお子様、また「子育てサロン・クレヨン」から4名のスタッフ、柏原校区担当保健師・筒井さん、そして公民館スタッフの参加で、乳幼児の事故防止・対策について学びました。
福岡市の救急概況・・・令和6年度の救急件数100,181件を救急車34台で対応。到着に要する時間は『8分12秒+α』。αとは、集合住宅の入り口から「玄関」までの所要時間です。救急車を要請する際に重要なことは、「事故か火事か」回答した後、住所の告知をすること。住所の告知で直ちに救急車は出動開始できるため、事情の説明はそのあとで。これから心配な「熱中症」ですが、救急搬送件数1100(年)のうち乳幼児は10件で、圧倒的に大人だそうです。
子どもの死因の1位は、不慮の事故(大人が気を付ければなかった)で、乳幼児については「窒息」とのこと。そのため『心肺蘇生法』(胸部圧迫・AED)の知識が必要になります。それに関して、実際に人形を使って、ママさんに異物除去法を体験してもらいました。
「心肺蘇生法」の流れ・・・①周辺の安全確認②反応の確認(声かけ。足裏でチェックも)③助けを呼ぶ(周りの人に、110番通報者の指名とAED確認)④呼吸を確認、判断つかない時も直ちに胸部圧迫・AEDへ。胸部圧迫の際は、つよく(胸の厚さの3分の1・大人では5㎝程度になるように圧迫)はやく(1分間に100~120回)たえまなく(救急車が到着するまで)。
なお、AEDを「心臓を動かすもの」と誤解されている人が多いようですが、心臓の「心室細動(所謂、けいれん)」を止めて、正常の動きに導くものです。
【参加者のアンケートより 一部抜粋】
●家庭の中でも危険がいっぱいなんだと思いました。おもちゃも考えて、あげないといけないと思いました。講座も始めて参加で、とても参考になりました。
●とても良かったです。AEDの認識が間違っていたので、気づけて良かったです。未然に防ぐことが大切だけど、事前に知識を持っておくことで救える命が増えればいいです。夫にもしっかり共有したいです。
●離乳食が始まって、窒息について実施も含めて出来て良かったです。冊子を見返して、子どもの危険防止をしていきたいと思います。
●とても分かりやすかった。こういった内容は教えてもらうものではないので、もしもの時に備えられる。公民館でこうしたことを教えて下さるのは助かります。
●いざという時に素早く行動することの大切さを改めて感じました。防災センターの方の説明も分かりやすくて良かったです。
●ありがとうございました。以前に講習を受けたことがありますが、何度も受けることは大事だと思いました。体が自然と動かせるよう、頑張りたいと思います。