2024年6月28日金曜日

第2回『寺子屋かしはら』を開催しました‼

 6月27日(木)10時より、「寺子屋かしはら」を開催しました。今回のテーマは「汗、暑さ、紫外線対策」としまして、毎年この時期に多発する「熱中症」の予防をはじめ、この夏を乗り切るための知恵について、お話して頂きました。講師は、花王カスタマーマーケティングの高山由紀さんです。

平均気温が年々上昇傾向にあるということは、巷間言われていますが、実際、グラフで見ますと一目瞭然で、とりわけ、ここ30年は顕著のようです。熱中症は、体内の水分、塩分のバランスが崩れ、体内に熱がこもることで発症するそうです。高齢者や乳幼児、持病のある方に多く見られ、また激しい運動や長時間の屋外作業の方々にも見られます。注意を要するのは、「暑さを感じなくなる」「のどの渇きを感じなくなる」方々です。そのため、節約のためもあってエアコンの利用を控えたり、適度の水分補給を怠ったりで、重症化する危険性があります。従いまして、若い方々も含め、のどの渇きを感じなくても、定期的に水分補給をすることが大切だそうです。また、日頃の軽い運動はおすすめです。汗をかくことで体温調節がなされます。また、従来『紫外線=悪』とされてきましたが、ビタミンD摂取のため、現在は紫外線全否定ではないそうです。

今年はまだ梅雨入りしたばかりですが、すでに国内の少なくない場所で、猛暑日が記録されています。夏はまさにこれからです。熱中症に気を付けてお過ごしくださいね‼



【アンケートより】「これからの暑さに向けて、良いお話を聞かせていただき、ありがとうございます」「これまで暑さ対策は考えてなかったので、今後は少し考えたいと思います」「紫外線対策はこれでバッチリです。快適な夏を過ごせます。ありがとうございました」「今年の夏が猛暑の予想が出ているので、今日の話を参考にこの夏を、健康で熱中症にならないように乗り切りたいと思います。ありがとうございました」「汗をかく大切さがよくわかりました。紫外線対策はいつも気にかけており、対策は行っている。より詳しく説明があり理解できました」「時宜を得た良い企画です。参加者が少なく残念です。多くの方の参加を望みます」「熱中症、紫外線対策のお話、参考になりました。これからきをつけていきます」


『ジャングル・スクール』上映しました‼

今年度「大人の課外授業」の第1弾を、6月21日(金)10時30分より講堂で開催しました。今回は、インドネシアの2013年制作「ジャングル・スクール」という、アジアフォーカス・福岡国際映画祭観客賞受賞作品の上映を、昨年に続き、福岡市総合図書館のご支援で実現することができました。

民主化後のインドネシアでは、違法な森林伐採が繰り返されるなか、一方で森林保護の機運が醸成されていくなかでの、主人公の葛藤がテーマとなっていまして、実際のお話です。

スマトラ南部の広大な国立公園の森林保護を行う環境NGOの女性職員ブテットは、「森の民」の子ども達に読み書き、算数を教えていた。ある日、ブテットがマケカル川上流地域を訪問のため、ジャングル移動中、マラリヤに倒れ、下流地域の少年ブンゴに助けられた。この少年との出会いを通して、外部との交流を拒否し、閉鎖的な下流域地域においても、子ども達への教育の必要性を痛感。下流域での活動を始めるも、「鉛筆と本は災いの元」と大人たちは彼女の活動を認めようとしません。そんな中、違法な森林伐採業者がこの村を訪れ、伐採同意書の署名を迫る。読み書きができない長老たちは、謝礼のビスケットや砂糖と引き換えに拇印を押してしまう。この村の撤退を余儀なくされた彼女は、知人宅で活動していましたが、ブンゴも勉強に参加することに・・・。彼女も決意新たに「森の学校」設立に向けて動き出します。因みに、ブテットとの勉強で育ったブンゴは、先の違法業者に改めて、同意書への反対を明言します。



【参加者のアンケートから(抜粋)】

『インドネシアの熱帯雨林の違法伐採、それによって住む場所まで失っている森の住民の現実を知りました。森林の大切さを十分わかっているのに、無学のため弱い立場の人たち。教育というものが上辺だけでなく、実際の生活に密にかかわってくる。彼らにとって、本当に大切なものだと思いました。生きた教育です。』『今回初めてこの映画を見ましたが、このような機会を今後とも開催して頂きたいと思います。』『今日はアジア映画の中から、インドネシアの映画を見て、教育の重要性を感じた。今後も是非このような企画を続けてほしい。』『アジア映画の素晴らしさに感動しました。文明の功罪を改めて考えたいと思います。情熱にも感動しました。』『大変興味深い映画でした。アジアの映画を見る機会は少ないので、またやってほしいです。』



2024年6月14日金曜日

 『乳幼児ふれあい学級』を開催しました‼

今年度第1回の「乳幼児ふれあい学級」を、6月13日(木)10時30分より、当館講堂にて開催しました。前半は、南区保健福祉センターの保健師・筒井涼香さんによるお話で、テーマは「事故・病気予防」。悲しい話ですが、乳児の死亡の原因の3番目に、また 1~4歳児の死亡の原因の2番目に「不慮の事故」があげられるそうです。そこで家庭内で想定される事故予防について、具体例をもとに話していただきました。病気予防の話についても、分かりやすい資料を使っての講座でした。最後に、「もしも」の時の対策として「心肺蘇生(胸骨圧迫)」の動画をみて学びました。

後半は。一般社団法人「10分ランチフィットネス協会」の樋口ゆう子さんによる体操の指導をしていただきました。育児疲れのママさんに、全身を使っての指導で、参加の皆さんも熱心にとりくんでいらっしゃいました。参加のママさんが体操に参加できるように、公民館スタッフや当日見学に来られていた区企画振興課の職員さんが、赤ちゃんの面倒をみていただきました。そのかいあって、ママさんたちは存分に体を動かせたようです。おつかれさまでした。

講座終了後、保健師さんより、個別に赤ちゃんの体重測定とママさんの相談におこたえする時間をとっていただきました。







2024年6月12日水曜日

避難所開設訓練を終えて‼

あってはならない「災害」ですが、自然災害は止めようがありません。もしもの時の「避難所」。 避難の方法や場所については、住民の皆さんの判断によりますが、その選択肢の一つが『公民館』です。避難所の開設の連絡は、南区災害対策本部より公民館長・自治協会長等にあります。開設に合わせて、市(区)の職員が公民館に向かい、避難所対応をします。また、公民館長・自治協会長から各町内会長に、その旨伝え、各町内に情報提供をお願いしています。

この数年、毎年「避難所開設」を経験しています。目に見えるほどの被害はありませんが、高齢で「一人暮らし」の方や、「自宅が古くて心配」という方など、毎年、公民館の「避難所」を利用されています。この柏原校区では、地震というよりは「土砂災害・豪雨・台風」への備えが喫緊の課題と言えます。地震の際のような長期にわたる避難ではなく、最近確度が高くなった天気予報により、ピンポイントで情報が知らされる災害に向けての「避難所」運営なので、短期の避難を想定しています。そのため、公民館で寝泊まりするための「グッズ」は、十分ではありません。食糧・水の備蓄やマット、毛布等の保管分にも限りがあります。

これまでの避難所運営の経験から、避難所開設はほぼ一日で解除されております。避難所に来られる方には、誠に申し訳ございませんが、飲み物・食糧・枕等寝具は持参して頂くようにお願いしています。


6月12日(水)9時半から1時間強にわたって、避難所開設の訓練が行われました。行政からは、港湾局・教育委員会・南区役所から、校区からは館長・主事、自治協会長・防災正副会長等が参加しました。避難所開設に備えて、機材等の有無の確認や水・食糧の備蓄状況の確認をはじめ、機材等の保管個所の確認を行いました。

2024年6月11日火曜日

歴史講座がスタートしました‼

今年度第1回の歴史講座を、6月8日(土)10時より当館講堂にて開催しました。今回は、初めての試みで、『古墳時代と大平寺古墳群』『大平寺址』について第1回では座学、第2回(7月13日予定)では、大平寺古墳群と大平寺観音堂周辺の現地調査を計画しました。校区内の遺跡等でもあり、柏原小学校を通じて、子どもさんにも呼び掛けてのとりくみです。

大平寺古墳群について・・・ 古墳時代は約250年~700年代とのこと。大平寺古墳群は、およそ550年~700年頃(古墳時代後・終末期)に使われていたようで、この時期は前方後円墳は少なくなり、円墳が主流とか。全部で7基あり(うち3基は消滅)、石室まで残っているのは「大平寺6号墳」。各地で石室が壊されている例が多く、福岡城の城壁に利用されたとか。6号墳の石室は畿内系石室と呼ばれ、福岡県では油山以外にはほとんど確認されていないとのこと。6号墳の石室に入ると、左壁上方に赤い土が詰めてあって「仏様」が作られています(江戸時代のものといわれています)。また、縄文・弥生時代の土器は、野焼きで作られていましたが、古墳時代には大陸からの『渡来人』が伝えた技術により、窯で焼くように。こうすると、耐水性があり水漏れがない土器(須恵器)となり、古墳の副葬品の多くを占めるようになったそうです。当時の家は、4本の柱を持つ竪穴住居で、カマドが取り付けられていました。弥生期までは、コメは「お粥」にして食していたそうですが、この時代には、土器の底に穴をあけて、底に布を敷きコメを入れ、その下に水を入れた釜を沸騰させてコメを蒸して食すようになったとのことです(甑)。

大平寺址について・・・文献資料としては、江戸時代に作成された『筑前国続風土記』『筑前国続風土記附録』『筑前国続風土記拾遺』のみに記されているだけで、寺院遺構は確認できていないそうです。現在話題になっています「福岡城に天守閣があったのか、なかったのか」論争同様に、実在の有無は明確ではありません。中世の阿弥陀如来板碑(いたひ)、梵字板碑が残っていますが、創建年代も不明とのことです。12世紀末から少弐氏支配期後、渋谷氏支配の14世紀頃に、大平寺創建か?と。後に大内氏・大友氏支配へと移り、1578年頃龍造寺氏により焼き討ちされ没落へ、と。

鎌倉時代、花畑小周辺に千葉胤鎮の治める九州探題(九州を収める役所)があり、大きな館があったので『屋形原』という地名が今なお。また、黒田藩2代藩主黒田忠之はこの地に隠居し、九州探題の館を修理して使い、また、忠之は沢山の花畑(はなばたけ)を作って暮らしていたことから、「花畑(はなはた)」という地名になったとか。




参加者のアンケートから(一部抜粋)・・・【本日は子どもさんも参加ということで、非常にわかりやすく解説いただき、ありがとうございました。現地見学も再確認できてよいと思います】【毎回興味深く拝聴させていただいております。大平寺古墳の説明、再確認しました。大平寺の遺構か何か発見できればと思います。中島古墳群(やまもも会館の奥)についてですが、今、遺跡部分を含んでいると思いますが、開発行為の看板が掲示されています。調査が必要と思いますが、福大で調査されるのでしょうか】【柏原地区に関するお話で、非常に関心があり、又わかりやすく説明頂き大変参考になりました。今後もこのような身近な関係を取り上げた内容のものをお願いします】【何回も聞いていたつもりの大平寺古墳でも、少しづつ新しいことや文言が出てきて興味がわいてきます。知らずに遊んでいた物や場所が、もうひと昔になってしまい、時の経つのを感じますね】【大きな石臼は桧原3丁目、桧原四つ角の東側大神邸の庭にもあります。今回、絵の写真で分かりやすかった。】【こふん時代のことが分かってうれしかったです。こふん時代の人のことについて分かったのでうれしかったです・参加の小学生】

7月13日(土)『大平寺古墳群・大平寺址』フィールドワーク

10時集合・・・旧・柏原公民館

2024年6月10日月曜日

今年度第1回柏原公民館運営懇話会を開催しました‼

6月7日(金)10時30分より、10名の懇話会委員、地域支援課から床波係長、生涯学習推進課から財津人権教育推進員 の出席で開催いたしました。委員の自己紹介、館長挨拶の後、床波係長より、運営懇話会委員への委嘱状交付のあと、「公民館について」「公民館運営懇話会について」と題して、また、財津人権教育推進委員より「福岡市の人権教育のとりくみ」について説明して頂きました。いずれも、公民館の果たすべき役割等、根幹にかかわる内容で、例年、第1回目の懇話会では丁寧にお話しして頂いています。

当日の座長は、人尊協会長の猿渡さんにお願いしました。館長・主事から今年度の運営方針・事業計画や、今年度の臨時休館について説明をして、皆さんより貴重なご意見等を賜りました。また、前年度第3回運営懇話会で協議しました「あるサークルの取り消しか継続か」についての判断を、今回の懇話会で決する事としておりましたので、館長より、その後の利用上のルールの遵守状況等について説明し、委員の皆さんの意見も踏まえた上で、「継続」を了解して頂きました。

今年度より、福岡市の方針として、後任館運営懇話会の開催について年3回から2回に変更されました。従いまして、次回の開催は、従来の12月ではなく、3月に開催予定です。

2024年6月5日水曜日

ツバメさん、巣作り開始‼

5月後半の頃より、公民館にツバメが再三にわたって飛来。当館玄関の横の自動販売機付近に藁や泥が散乱しているのを、スタッフが気付き、見上げると換気扇上部にツバメの巣らしきものが。その後、2羽のツバメがせっせと往来して、いよいよ子育ての準備にはいるのかな、と思いきや、ある時からパッタリ姿を見せなくなりました。 

すると、別のツバメたちが、駐車場の後方のデッキに藁と泥のお土産を!講堂横の出入り口上部の換気扇に、新たな『ツバメの巣』が建設中で、間もなく完成の運びとなりそうです。まだ、卵の有無は、高い場所のため確認できませんが、近い将来、親ツバメが子にエサとなる昆虫を、口の中へ押し込んでいく姿を見ることができるでしょう。楽しみにしながら、掃除に努めます。