2024年6月28日金曜日

『ジャングル・スクール』上映しました‼

今年度「大人の課外授業」の第1弾を、6月21日(金)10時30分より講堂で開催しました。今回は、インドネシアの2013年制作「ジャングル・スクール」という、アジアフォーカス・福岡国際映画祭観客賞受賞作品の上映を、昨年に続き、福岡市総合図書館のご支援で実現することができました。

民主化後のインドネシアでは、違法な森林伐採が繰り返されるなか、一方で森林保護の機運が醸成されていくなかでの、主人公の葛藤がテーマとなっていまして、実際のお話です。

スマトラ南部の広大な国立公園の森林保護を行う環境NGOの女性職員ブテットは、「森の民」の子ども達に読み書き、算数を教えていた。ある日、ブテットがマケカル川上流地域を訪問のため、ジャングル移動中、マラリヤに倒れ、下流地域の少年ブンゴに助けられた。この少年との出会いを通して、外部との交流を拒否し、閉鎖的な下流域地域においても、子ども達への教育の必要性を痛感。下流域での活動を始めるも、「鉛筆と本は災いの元」と大人たちは彼女の活動を認めようとしません。そんな中、違法な森林伐採業者がこの村を訪れ、伐採同意書の署名を迫る。読み書きができない長老たちは、謝礼のビスケットや砂糖と引き換えに拇印を押してしまう。この村の撤退を余儀なくされた彼女は、知人宅で活動していましたが、ブンゴも勉強に参加することに・・・。彼女も決意新たに「森の学校」設立に向けて動き出します。因みに、ブテットとの勉強で育ったブンゴは、先の違法業者に改めて、同意書への反対を明言します。



【参加者のアンケートから(抜粋)】

『インドネシアの熱帯雨林の違法伐採、それによって住む場所まで失っている森の住民の現実を知りました。森林の大切さを十分わかっているのに、無学のため弱い立場の人たち。教育というものが上辺だけでなく、実際の生活に密にかかわってくる。彼らにとって、本当に大切なものだと思いました。生きた教育です。』『今回初めてこの映画を見ましたが、このような機会を今後とも開催して頂きたいと思います。』『今日はアジア映画の中から、インドネシアの映画を見て、教育の重要性を感じた。今後も是非このような企画を続けてほしい。』『アジア映画の素晴らしさに感動しました。文明の功罪を改めて考えたいと思います。情熱にも感動しました。』『大変興味深い映画でした。アジアの映画を見る機会は少ないので、またやってほしいです。』