2024年8月8日木曜日

『温暖化防止ワークショップ』と『ソーラートレイン』

今夏、「こども講座」第3弾は、7月30日(火)10時より、『地球環境を守るためできることを考えよう』というテーマで、当館講堂にて開催しました。前半は、南区役所生活環境課・古川係長さんより『地球温暖化とは?』『地球温暖化が進むとどうなる ?』そして『地球温暖化防止のため自分でできることは?』の3つの課題について、やさしくお話をしていただきました。途中にクイズが出され、回答はグループ討議を通じて、班ごとに示すというもので、各グループいずれも、熱心に意見を出し合っていました。クイズは4択でしたが、その中から、豆知識を一部紹介しますと・・・。

現在の平均気温と100年前と比較すると、世界では0.76度、日本では1.5度高くなっている

福岡市のこれまでの最高気温は、38.3度(2018)、最低気温は-8.2度(1920.2.5)

お湯のシャワーを1分間浴びると、テレビ300台分の電力消費に匹敵

後半は、パナソニック(株)の財木さんによる「自然エネルギーの活用」のお話。発電の種類には、火力(化石燃料)・原子力(ウラン)に比べて、水力発電・風力発電・太陽光発電の元は「再生可能エネルギー」で何度でも繰り返し使えるメリットがあります。地球温暖化防止には、温室効果ガスの76%を占める二酸化炭素の削減が大切。これまで通りに消費されれば、石油はあと54年、石炭は139年、天然ガスは54年、ウランは115年で枯渇するという試算。これらは、大量の二酸化炭素を排出しますが、その元となる資源も近い将来枯渇します。ですから、なによりも「再生可能エネルギー」による発電こそが、地球温暖化防止に大きな役割を果たすでしょう、と。

お話の後は、お待ちかねの「ソーラートレイン」。凡そ2m四方の電車と線路の模型を、太陽光パネルで動かして、1周のタイムを計ります。これからが、グループ対抗の勝負です。各グループごと5人ずつが、人力の発電機を一斉に回して、電車の一周のタイムを競うというもの。太陽光パネルが、どのチームより早く、自然エネルギーの持つ力を見せつけられたようです。