2025年7月23日水曜日

『歴史講座』で「古墳時代の須恵器・窯」について学びました‼

7月19日(土)10時より当館講堂にて、今年度2回目の「歴史講座」を開催しました。今回は、福岡大学人文学部歴史学科4年生の松岡薫さんより「古墳時代の須恵器」、島田聖さんより「古墳時代の須恵器 甕」と題して研究成果を発表して頂きました。同大助手の大重優花先生の助言もあって、古墳時代の須恵器について多くのことを学ぶことができました。

「須恵器」は、野焼きで焼成した「土師器」と比べて、窯で焼成するので保水性に優れ、水がめや酒入れ に利用できたとのことです。「須恵器」は西暦400年前後である古墳時代中期初頭に生産が始まった焼き物で、技術は渡来人によってもたらされました。窯を使って1000度以上の高温で焼成され、灰色で硬い。一方、「土師器」は、弥生土器の流れをくむとされ、野焼きで低温。茶褐色で柔らかいとされ、大量消費用の普及品として煮炊きや食器として使われたそうです。また、須恵器も食器としての利用も多く、「置食容器(おきしょくようき)」「手持飲用(てもちいんようき)」があり、食べ方によって利用できる食器の生産があったことも分かります。

須恵器窯には、土の中にトンネル状に窯体(窯全体)をくりぬいた「地下式」と、地面を約1mほど掘り下げて、それを基盤として地上に天井部を築く「半地下式」とがあります。この須恵器の技術は、5世紀に韓半島からもたらされたとのこと。北部九州では5~6世紀、筑前地域(福岡県北西部)、筑後地域(福岡県南部)、豊前地域(福岡県東部と大分県北部の一部)で須恵器の生産が行われ、肥前地域でも「神籠池古窯跡(こうごいけこようせき)という5世紀後半の窯跡が確認されているそうです。各地で生産が続くなか、大和王権の確立のなかで、現在の大阪府に日本最大の窯跡群「陶邑(すえむら)」ができて、生産の技術等、進化を遂げて各地に技術移転が見られるとのことでした。

「甕(かめ)」と「壺(つぼ)」との違いは、口の大きさの違いだそうです。壺は、口がすぼまっていて胴が膨らんだ形状が特徴で、外気に触れる面が少なく中身を長期保存できるとされ、甕は、口が広く胴の3分の2以上のものをいうとか。弥生時代には、日常の生活に欠かせない器として、食糧を保存する壺、コメや野菜を煮炊きする甕、食事をよそう鉢や高坏(たかつき)など役割ごとに土器を使い分けができたようです。弥生土器の甕は殆ど無文様で、煮炊きという用途が優先されたためと考えられます。また、墓地としての甕棺の利用があります。甕棺墓の始まりは、今からおよそ2400年前・弥生時代早期といわれ、当初は乳幼児の墓としては日常容器の大型壺が使われ、成人用としては木棺墓、土抗墓、支石墓がありました。弥生時代前期中頃には、成人も甕棺に埋葬されるようになったとのことです。理由は、甕棺に埋葬することにより骨の残りがよいことから、死後の再生を願うことにつながり、また、土器製作技術の発達によるものといえます。

因みに、埋葬の手順ですが、①墳丘の頂部から2m程穴を掘り、さらに掘り下げた穴から横穴を設ける②掘った横穴に甕棺をひとつ据え、甕棺に死者を埋葬③蓋となる甕棺をかぶせ継ぎ目を粘土でふさぎ埋め戻す、そうです。




【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●本日はありがとうございました。柏原に住んでいて歴史講座のお話を伺う度にロマンを感じます。息子が鹿児島の女性と結婚しました。以前、縄文時代のつぼの模様が紐をよったものをつけたものが、鹿児島でも同じ模様が出て、あの時代離れた場所で見つかったとのことを思い出しました。私だけのロマンチックです。いつも楽しい話をして、いつかお昼持参で学生さんとお茶会トークなんかはいかがでしょうか。

●窯と甕という一連のお話で、とても楽しみでした。今日のお話を参考に楽しんで見てみたいと思います。

●貴重なお話、ありがとうございました。須恵器の須恵の語源が分かったような気がします。古代のロマンに想いをありがとうございます。

●資料もたくさんあって、話もわかりやすく聞きやすかったです。お二人の情熱や一生懸命さも、とても伝わりました。


2025年7月18日金曜日

寺子屋かしはら『最近のお墓事情』

今年度、「寺子屋かしはら」第2弾は、平尾霊園・山本一清所長をお招きしての『最近のお墓事情』のお話。山本所長は、墓地管理士で、平成3(1992)年より平尾霊園にお勤めとのこと。7月17日(木)10時より、当館講堂にて開催しました。約30名の参加で皆さん、山本所長の話に聞き入っていました。

お話は、『主な埋蔵などの種類』『お墓について』『改葬について』『墓じまいについて』『福岡市立霊園について』の内容でした。

「墓地、埋葬等に関する法律」(1958年5月31日)第1条に「墓地、納骨堂または火葬場の管理及び埋葬等が、国民の宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われることを目的とする」 とあります。埋葬とは「土葬」、埋蔵とは「焼骨をお墓に入れること」、収蔵とは「焼骨を納骨堂に収めること」を意味します。法律上は「火葬」が義務とはなっていないが、各自治体で条例で「土葬を禁止」しているとのこと。また、「合葬」とは「合わせて葬る、という意味で、複数の骨壺又は複数の焼骨を別々にして、一緒に葬ること」で、「合祀」とは「合わせて祀るという意味で、複数の焼骨を一緒に埋蔵すること」で、形式的な違いは「焼骨を他人のものと一緒にするか、別々にするか」にあります。

「改葬」とは『今、遺骨を埋葬・埋蔵・収蔵しているところ(墓地・霊園、寺・納骨堂)から、遺骨を分けずに新しいところへ移すこと』。要は「遺骨のお引越し」のことです。「改葬許可証」を受けるには、現在の墓所・納骨堂を管理する自治体に出向き、「改葬許可申請書」を受け取り、必要事項を記入して、新規墓地等の管理者からの「受け入れ証明書」とともに提出。その際、遺骨がある墓所・寺等の管理者に「埋(収)蔵の証明」を記入してもらう必要があります。また、遺骨の数だけ申請者との続柄や火葬の場所、死亡年月日、死亡者の氏名・住所等を別表で示す必要があります。そして、お骨の「新しい受け入れ先」の自治体より「改葬許可証}を受けることになります。つまり、手続きの流れとしては、①焼骨の改葬先を確定②改葬許可申請書の手続き➂改葬許可証(受け入れ証明書)➃焼骨の取り出し➄改葬先で改葬届後、埋・収蔵となります。

「墓じまい」の手続きの流れについて。①寺・納骨堂の管理台帳と骨壺の数が合ってること。「合ってない」場合、焼骨の調査(誰の焼骨か)で死体埋火葬許可証、火葬事跡所・除籍謄本(死亡)が必要です。②焼骨の改葬先(焼骨をどちらに)を決める③所在地の市町村役場で改葬許可証➃石材店による解体工事・更地となります。火葬後の焼骨のすべては、投棄できないため、いずれにしろ、墓じまいしても何処かには、焼骨は保管されることになります。




【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●いろいろと知らない事ばかりでした。夫が8年前に亡くなりましたが、よく調べないまま納骨しました。もう少し調べて、あわてずに納骨すればよかったかなと思いました。

●今回の講演会のような内容は、なかなかチャンスがなく、大変有意義な会で参考になりました。毎回良い企画をいつもありがとうございます。

●大変勉強になりました。すでに墓じまいはしましたが、私自身あまり関与しなかったので。若い時に福岡市での墓を考えたりしていましたが、後を見る人がいない為、実家の墓地の墓じまいの話になり、私たち夫婦も田舎のお寺さんにお願いしました。

●今日の話は、知らない事ばかりで、改葬に色々な手続きがあることには驚きました。今日の話は非常に参考になりました。ありがとうございました。

●知らないことが多かったので、参加してよかったです。今すぐではないが今後考えないといけないなと思いました。



2025年7月14日月曜日

夏休み『子ども講座」の募集要件の変更のお知らせ‼

いよいよ今週末より、小学校では「夏休み」に入ります。今年は、すでに講座内容や日程を柏原小にお知らせしておりましたが、一部「講座」の募集要件を変更することとします。

7月30日(水)予定の『粘土でフォトフレームをつくろう』  参加費・600円

 対象「1年~3年」 ➡ 「4年~6年」を追加! 高学年の皆さんの応募を‼ 


8月21日(木)予定の『コーヒー発芽チャレンジ』  参加費・300円

 対象「4年~6年」 ➡ 「成人」も可! 応募をお待ちしております。

  

   ※申し込みは柏原公民館へ【☎ 565-8978】

ママさん達のティーパーティー‼

今年度「乳幼児講座」第2弾は、『ママさんたちのティーパーティー』と銘打って、7月10日(木)10時より当館講堂にて、12名のママさんと13名の「お子様」の参加で スタート。今回は、大橋こどもプラザ「子育てコンシェルジュ」のナガタさん・ヒャクタケさんをお呼びして、日常の子育て等の相談の対応や、保育園・幼稚園の入園手続きについてお話をして頂きました。

今回の目的は、「子育て」に追われる毎日のなかで、限られた時間ですがママさんたちに「ほっと」する時間を提供することと、同じ「子育て」仲間とお友達になってもらうことにありました。そのため、柏原校区担当保健師さん、九州大学看護学科の学生で実習中の3人、更には子育てサロン「くれよん」の皆さん、そしてBGM演奏担当の方のご協力で、赤ちゃんの面倒を見ていただき、ママさんたちの「ティーパーティー」開催が実現しました。

この日のために、公民館スタッフの皆さんが、手づくりのコースターやランチョンマット、風船による「ぶどう」、そしてパーティー用のお茶「レモンバーベナ」をつくって参加者の皆さんをお待ちしていました。

ママさんたちも、おしゃべりに花が咲いたようで、楽しいひとときのようでした。最後に、親子で、「ブドウ狩り」をしてもらい、持って帰って頂きました。

尚、南区の保育園・分園は42、こども園は6ありますが、入園は先着順ではなく、福岡市による「ポイント制」(それぞれの家庭における保育の事情等を数値化)で判断されます。次年度の4月入所希望の場合は、前年の10月より申し込みになります。育休中の方は、「子育てコンシェルジュ」や区役所にお尋ねくださいとのことです。また、その他の入園は、随時受付していますが、入園日は毎月「1日、11日、21日」で、「前の月」の11日までに申請が必要とのことです。










【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●突然の参加になりましたが、有意義な時間になりました。泣かずに息子もいられた事に驚きました。近くに同じような月齢の子がいないので、お母さん達とも悩みなど分かりあえて嬉しかったです。子ども縁日とか、制作作業も企画して欲しいです。

●子どもがまだ小さいのと、暑いのとであまり外に行けず、気持ちが沈んだりイライラする事が増えていたので、今日色んな人と話せて、気分転換になりました。

●久しぶりに子どもと少し離れる時間がとれて、ゆっくりできて良かったです。身体を動かす様な遊びを、親子でできると良いなと思いました。

●子どもを預ける機会があまりなく、見守られる中で遊んでもらえるのはリフレッシュになりました。

●同年代のお友達と交流することができて良かったです。親だけで話せる事もあまりないのでゆっくりできました。ありがとうございました。

●想像より多くの方が参加されていて、自分も子どもも良い刺激になりました。校区が違いますが、またイベントが有れば参加したいです。

●よく、くれよんさんに参加させて頂いてますが、月1回しかないので毎週1回とか、もう少し月2~3回とか増えてくれるといいなと思っています。くれよんさん以外でも公民館でイベントがあれば参加したいです。

2025年7月3日木曜日

もう真夏です、熱中症に気をつけてくださいね‼

 今年の梅雨は、ナント6月27日で終わりとか!梅雨入りは遅く、梅雨明けは観測史上最速とか!予期せぬ展開に、多くの方々が驚きを見せていらっしゃいます。「6月に真夏到来」の事態に、これからの長い『夏』がいつまで続くのか・・との心配も。柏原小学校の校庭開放予定日だった「6月30日(日)」は、『暑さ指数』が「31」を超えて中止に。この「校庭開放」もここ数年、夏休み期間中には、熱中症対策のため実施されていません。ただ今年は、6月の校庭開放も中止せざるをえない日もあり、ある意味「異常」事態とも。

福岡市では、市立小・中学校体育館に冷房機器設置が年次的に実施されるとか。かつてめったになかった「猛暑日」が、今や全国的な事象になった上に、その頻度も高くなっており、高齢者の皆さんも若かりし頃、経験したことがない「異常気象」に直面していると言えます。

熱中症になった方の「場所」は、意外に「室内」が過半を占めているとの報告があります。高齢者の体感温度は、若い方々に比べて、「数度」違うとの指摘もあります。室内温度が30度を超えていても「暑くないからクーラーは付けていない」等の高齢者の声は、体感温度の差から発出されたものと言えます。

兎も角も、水分補給やクーラーの活用などを通して、また食事にも配慮して「熱中症対策」を心掛け、この夏を乗り切りましょう‼

さて、このような夏の真っ最中ですが、柏原公民館では、今年も数々の講座等を用意して、皆様のお越しをお待ちしております!気軽にお立ち寄りください。公民館の行事につきましては、「公民館だより」「自治協だより」をご覧ください‼



2025年7月2日水曜日

『最近のお墓事情』を学びましょう‼

今年度「寺子屋かしはら」第2弾!7月17日(木)10時より、当館講堂にて、「最近のお墓事情」と題して、平尾霊園所長の山本一清さんをお招きして、お話をお伺いすることにしています。巷間、「墓じまい」や「お寺さん」の諸問題の話題をよく耳にします。「少子化」も要因の一つですが、次世代に継げることが困難な状況に直面しているご家庭も少なくないと言われています。せっかくの機会ですので、皆さんと「現代の事情」について学びませんか?

なお、当日の「寺子屋かしはら」の講座におきまして、今年度の『バスハイク』のお知らせをして、この日より「申し込み」の受付を開始します。

因みに、今回のバスハイクのテーマは『国指定重要文化財・八千代座の歴史と山鹿灯籠踊り鑑賞・惣門地区探訪』。

       開催日・・・・・ 9月30日(火)  参加費・・・4500円


 

2025年6月23日月曜日

大人の課外授業『スマホ講座』~知らなきゃ損 YouTubeってナニ?~

大人の課外授業の第2弾は、前回に続き『スマホ講座』で、6月19日(木)10時より当館講堂・学習室にて開催しました。前回は「LINE」について学びましたが、今回は標記の「YouTube」について学びました。講師は前回同様、大濠企画・西島幸宏さん。軽妙なトークで楽しく、そして 丁寧なお話で会場は大盛り上がりでした。参加者も20名を超え、有意義な2時間でした。

「LINE」という言葉をよく耳にしますが、10年ほど前には今日ほど「普通に活用」されることを予想だにしていませんでした。当初は、「使い方が分からない」「得体が知れない」等の理由で、利用を控える人が少なくなかったのですが、今や「当たり前」になっています。今回のテーマ「YouTube」も同様に「当たり前」になっています。

そもそも「YouTube」とは何でしょうか?かつては、ラジオ、地上波によるテレビが主たる媒体でしたが、今やBS,CSなどの衛星放送の時代でチャンネル数は膨大です。衛星放送が始まった当時は、テレビを買って視聴するものでしたが、インターネット放送の出現で、スマホで視聴できる時代となりました。インターネットの利用の仕方も、当初は、文字による検索で情報の享受が出来ていたものが、「YouTube」の出現で「動画」をスマホで見ることが出来るようになりました。

「YouTube」は、Google社が運営する世界最大の動画共有サービスで、企業・芸能人・個人などが投稿した動画を無料でスマホ・パソコン等で視聴できるものです。企業のみならず、個人でもテレビ番組を作り、全世界にも発信することも可能です。また、生放送での発信も可能で、過去に見逃した映像、見たかった映像も見ることが出来るという可能性もあります。地上波では、得ることが出来ない情報を得る可能性もあるとのことです。【西島幸宏先生の話より】





【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●西島先生は頭脳明晰で、スマホを使いこなせない私としては、神様みたいです。西島先生のような息子が欲しい(笑)。今まで調べ物は、yahooで検索してましたが、スマホの使い方もYouTubeで見られることを知り、少し希望がみえました。YouTubeは歌を聴いたり、推しの動画、料理を見るだけでしたので。今日もためになる講座をありがとうございました。

●そもそもYouTubeって何ですか?スマホを持ち始めて10年近くになるのに・・電話LINE、写真が出来れば良いと思っていましたが、今日、スマホを使いこなせないと生きていけない時代のようです。少しでも理解できて、もう少しスマホの世界が広がっていきますように・・と思って参加しました。「YouTubeって何?」は、入り口まで来たように思いました。アカウントは?ひもづけ?今日のような講座をひんぱんに開いていただけるとありがたいです。

●今までは、音楽を聴いたり、料理のレシピを見たり、一部だけの利用でしたが、YouTubeでいろいろな調べ物ができることがわかり、更に活用します。ありがとうございます。私は、スマホの各種機能のうち、どれだけのものを使っているのか、ひょっとしたら1割ぐらいしか使っていないかも。もったいないなと思いました。また、講座をよろしくお願いします。

●公民館のWi-Fiが使えたのでよかったです。YouTubeは、危険なイメージが強いため、仲間同士の動画共有に利用しています。Googleの検索でYouTubeが上に上がってくるので積極的に使ってみようと思います。

●YouTubeの具体的な操作を期待していたのですが、それがあまりなくて残念でした。全体的なお話しだけではもったいないと思いました。

●スマホを使いこなせるようになりたいです。とても勉強になりました、。日常に、今日習ったことを実行してみます。

2025年6月16日月曜日

第1回『歴史講座』~貝殻で土器に模様をつけよう~

今年度の最初の「歴史講座」を、6月14日(土)10時より、当館講堂にて開催しました。福岡大学考古学研究室の大重優花助手より、今回のワークショップの手順等の説明の後、大学院生・井内達也さんより、「貝殻で土器に模様」の具体的な手法の説明を受けました。いつもの参加者のほか、当日「ふれあいカフェ」参加の子ども達10名が、活動に参加してくれました。

ワークショップの前に、井内さんから「縄文時代」についてのお話をして頂きました。それによりますと、時期は今から15000年前から2700年前で、草創期・早期・前期・中期・後期・晩期に分類されます。縄文土器の模様は、各期にそれぞれ特徴があり、九州の縄文土器は、主に貝殻で模様をつけたものが多いとのこと。模様のつけ方としては、貝殻を、①粘土に押し付ける②粘土の上を引っ張る(スライド)③年度の上を転がすというやり方があるそうです。また、北部九州では、好んで貝殻を用いたそうです。

柏原式土器(早期・前期)にも貝殻でつけた模様が確認されている、とのことです。

さあ、いよいよワークショップに挑戦です。おとなも子どもも真剣に粘土と取っ組み合い。考古学研究室より持参のたくさんの「貝殻」(大小のハイガイ、サルボウなど)を、各自選んでもらいました。粘土で様々な「かたち」を作って、貝殻で模様をつけました。最後に、全員の『作品』を並べて、集合写真を撮りました。









【参加者のアンケートより・・・一部抜粋】

●楽しく粘土を用いて器を作ることが出来ました。ありがとうございました。

●子ども達の発想に感心するばかりでした。記憶に残るワークショップでした。

●いろいろねんどでさくひんをつくれて楽しかったです。またきたいです。

●とくにどんなもようにしようかなってかんがえるのも、かたちを考えるのも楽しかった。水をつけてやわらかくしながら、だからむずかしかった。

●写真のようにキレイにもようがつけれなくてとてもむずかしかったけど、くまやうつわが作れて楽しかったし、うれしかったです。
 

乳幼児の事故防止と対策を学びました‼

6月12日(木)10時15分より、当館講堂にて、今年度第1回『乳幼児講座』を開催しました。今回の テーマは「乳幼児の事故防止・対策」。講師は、福岡市防災センター職員の村岡さんと熊丸さん。福岡市消防局の「消防出前講座」として活用させていただきました。雨模様で外出しづらいなか、6組のママとお子様、また「子育てサロン・クレヨン」から4名のスタッフ、柏原校区担当保健師・筒井さん、そして公民館スタッフの参加で、乳幼児の事故防止・対策について学びました。

福岡市の救急概況・・・令和6年度の救急件数100,181件を救急車34台で対応到着に要する時間は『8分12秒+α』。αとは、集合住宅の入り口から「玄関」までの所要時間です。救急車を要請する際に重要なことは、「事故か火事か」回答した後、住所の告知をすること。住所の告知で直ちに救急車は出動開始できるため、事情の説明はそのあとで。これから心配な「熱中症」ですが、救急搬送件数1100(年)のうち乳幼児は10件で、圧倒的に大人だそうです。

子どもの死因の1位は、不慮の事故(大人が気を付ければなかった)で、乳幼児については「窒息」とのこと。そのため『心肺蘇生法』(胸部圧迫・AED)の知識が必要になります。それに関して、実際に人形を使って、ママさんに異物除去法を体験してもらいました。

「心肺蘇生法」の流れ・・・①周辺の安全確認②反応の確認(声かけ。足裏でチェックも)③助けを呼ぶ(周りの人に、110番通報者の指名とAED確認)④呼吸を確認、判断つかない時も直ちに胸部圧迫・AEDへ。胸部圧迫の際は、つよく(胸の厚さの3分の1・大人では5㎝程度になるように圧迫)はやく(1分間に100~120回)たえまなく(救急車が到着するまで)。

なお、AEDを「心臓を動かすもの」と誤解されている人が多いようですが、心臓の「心室細動(所謂、けいれん)」を止めて、正常の動きに導くものです。






【参加者のアンケートより 一部抜粋】

●家庭の中でも危険がいっぱいなんだと思いました。おもちゃも考えて、あげないといけないと思いました。講座も始めて参加で、とても参考になりました。

●とても良かったです。AEDの認識が間違っていたので、気づけて良かったです。未然に防ぐことが大切だけど、事前に知識を持っておくことで救える命が増えればいいです。夫にもしっかり共有したいです。

●離乳食が始まって、窒息について実施も含めて出来て良かったです。冊子を見返して、子どもの危険防止をしていきたいと思います。

●とても分かりやすかった。こういった内容は教えてもらうものではないので、もしもの時に備えられる。公民館でこうしたことを教えて下さるのは助かります。

●いざという時に素早く行動することの大切さを改めて感じました。防災センターの方の説明も分かりやすくて良かったです。

●ありがとうございました。以前に講習を受けたことがありますが、何度も受けることは大事だと思いました。体が自然と動かせるよう、頑張りたいと思います。

2025年6月11日水曜日

第1回『乳幼児講座』は、明日開催です‼

今回の「乳幼児講座」のテーマは、『乳幼児事故・病気予防対策』。明日6月12日(木)10時より、柏原公民館講堂にて開催します。先般の梅雨入り直後からの雨が続いて、しばらくは晴れ間の見えない天候の連続との予報で、当日の「お天気」の心配はありますが、どうぞお気軽にお越しください。お待ちしております。

今回の講師は、福岡市防災センター職員、柏原校区担当保健師さんです。救急法を教えて頂きます。また、身長・体重の測定もあり、個別の育児相談にも対応して頂きます。

2025年6月10日火曜日

『歴史講座』が始まります‼

先日、今年度の「歴史講座」全7回の日程をお知らせしておりましたが、いよいよ第1回目が目前に迫りました。今週14日(土曜日)10時より、柏原公民館講堂にて開催します。

「貝殻で土器に模様をつけよう」のテーマで、福岡大学考古学研究室の皆さんの指導で、当時のご先祖様のくらしに思いをはせていただきます。参加者の自己負担はありません。皆様のご参加をお待ちしております。

次回は、7月19日(土)10時より、『古墳時代~古代の須恵器』『古墳時代の須恵器窯』のテーマで、講師はそれぞれ、島田 聖さん、松岡 薫さんです。 

今年の『夏休みこども講座』は・・・‼

梅雨入りが発表されました。しばらくは、雨模様の毎日が想定されます。この梅雨が明けるころには、子どもたち待望の「夏休み」が待っています。楽しく、そして有意義な夏休みを過ごして欲しいものです。柏原公民館では、2年前より夏休み期間中、子ども達に、夏休みの宿題やその他の学習のために、さらには、レクレーションのために会場を提供する「かしはら子どもカフェ」の取り組みを行っています。また、公民館主催の「子ども講座」も開催しており、夏休み前に、全校児童に案内文書を、小学校を通じてお届けしています。

さて、今年の『夏休み・子ども講座』の日程や主な内容につきましては、以下のように計画しています。7月上旬には、案内チラシをお届けしますので、その後、予約の連絡をして頂くことになります(柏原公民館・565-8978)。講座は、「低学年対象」・「高学年対象」・「全学年対象」に分けて応募をお待ちしています。尚、定員を設けておりますので、「先着順」の対応となります。

第1回 7月24日(木)10時 『あかりの省エネと工作」

      ~環境にやさしいランタンづくり~【材料費・900円 4~6年対象】

第2回 7月30日(水)10時 『粘土でフォトフレームをつくろう』

      【材料費・600円 1~3年対象】

第3回 8月4日(月)『わたしたちの街「FUKUOKA」の未来』(見学です)

公民館集合➡福岡市議会本会議場➡・福岡市消防局救急指令センター(大切な命、どうやってまもられているの)➡博多ポートタワー(博多湾の生物・環境をみんなで大切に)➡柏原公民館  【交通費500円・4~6年対象】

第4回 8月8日(金)10時 『スライムを作って、楽しもう』

      【材料費未定・ 1~3年対象】

第5回 8月21日(木)10時 『コーヒー・発芽チャレンジ』

      【材料費・300円  4~6年対象】


※今回は、計画のお知らせです。対象学年や材料費等の変更の場合があります。詳細の案内チラシを7月上旬に配布しますので、その際に、内容をご確認ください。参加申し込みは、柏原小学校より案内チラシが配布されてからになります。



             

2025年6月2日月曜日

寺子屋開講式『ヒロ&エリ オン ステージ』は大盛況‼

今年度「寺子屋」の開講式を、5月29日(木)10時より当館講堂にて開催しました。これまで「寺子屋」開催にご協力頂いてきました「柏原校区シニアクラブ」の田尻 孝博会長より、ご挨拶を頂き、今年度の講座の開催のあらましと参加要請をして頂きました。

今年度の第1回は、シニアのアイドル『ヒロ&エリ』さん(佐敷洋子さん・川口恵利子さん)に博多弁の愉快なおしゃべりとともに、懐かしい歌の数々を披露して頂きました。50名を超える参加者の中から、2組の方々に舞台に上がってもらって、歌って頂く場面もあり、参加者全員による歌もあり盛況のうちに幕を閉じました。











【参加者のアンケートより一部抜粋】

●懐かしい曲ばかりで楽しいひとときでした。普段は歌うこともないのですが、自分が歌えること(覚えていること)にびっくりでした。リズムがあり、楽しく過ごせました。ありがとうございました。

●「ヒロ&エリ」様、楽しい歌を沢山聞かせて頂き、ありがとうございました。素敵な衣装良かったです。また是非、かしはら公民館へ来てください。

●とっても楽しいひとときでした。私も小さい時から歌が好きで、今でもカラオケで歌ってます。気に入った友人とこんな風に歌を歌って回れたらいいなぁと思いました。本当にありがとうございました。トークもとても楽しかった。お疲れ様でした。

●「ヒロ&エリ オン ステージ」‼昭和30年代から40年代前期の懐かしい歌の数々を聴き、大変楽しかったです。ありがとうございました。

●楽しい時間をありがとうございました。歌はいいですね。一緒に歌を歌ってお腹から声をだして元気になりました。

●楽しかったです。忘れかけていた曲がよみがえりました。昭和15年生まれですので、もう少し古い歌もOKです。

●今日は楽しい時間を過ごせました。トークも良かったし、ふたりの笑顔がよかった。また来て欲しいです。


2025年5月22日木曜日

今回の「スマホ講座」のテーマは『LINE』‼

5月22日(木)10時より、今年度最初の「大人の課外授業・スマホ講座」を開催しました。当初は、5月15日に予定しておりまして、その旨を公民館だよりに掲載しておりましたが、掲載直後に講師の西島幸宏先生のご都合で、急遽本日開催になったものです。張り紙やブログで、日程変更のお知らせをしておりましたが、皆様にはご迷惑をお掛けしました。誠に申し訳ございませんでした。

昨年度より、大濠企画代表・西島先生による「スマホ講座」を開催してきましたが、今回で3回目となりました。これまで『災害時の活用』『詐欺防止対策』について学んできました。今回は『LINEってナニ?』をテーマにお話をして頂きました。今や、多くの人がLINEを活用されていますが、そもそも「どんなメリットがあり、どんな利用の仕方があるのか」、さらに「LINEが無料なのはなぜなのか?」等、詳しく、分かりやすくお話しして頂きました。参加者は23名でした。

以前の「ガラケー」は、通話料の支払いがありましたが、「スマホ」は、パソコンと同じでインターネット使用料を支払うことになります。「写真」「動画」「電話」「メール」やSNSなどの多様な機能とともに、「LINE」 があるので、それらすべてがインターネット使用料として徴収されるため「無料」とのことでした。

災害時の利便性について、先般の「熊本地震」の際、停電の時は有線のため、固定電話・公衆電話は使えず、また携帯・スマホの電話回線がパンクして使えない場合が多く、それに対してLINEやツイッター(X)は利用できました。だからこそ普及しているとも。

スマホの画面の右上の「4G」「5G」等の表示の「G」は何を意味しているのかお分かりですか?インターネットの通信で利用できるデータ容量を表す「ギガ」と勘違いされている方が少なくないそうです。実は、「G」は「Generation」の「G」で、世代を意味するように、1Gは固定電話、2Gはメール機能、3Gはiモード、4Gは動画・ユーチューブなど自己発信できるもの、そして5Gは基地局を経由しないで、衛星からダイレクトに高速で伝わる、とされているそうです。

講座の後半は、参加者全員が手持ちのスマホを使って、西島先生の細かな指導の下で、「詐欺防止のためのブロックの仕方」など、実際に様々な使い方を経験して、参加型の「演習」を行いました。次回は、6月19日(木)『YouTube(ユーチューブ)」を予定しておりますので、皆様の「予約」をお待ちしております。





【参加者のアンケートより抜粋】

●とてもわかりやすく勉強になりました。続けて講座を受けたいです。ありがとうございました。

●今日はありがとうございました。電話を買った時、教えてもらえなかった事をたくさん、やさしく教えて下さって感謝です。次回も楽しみにして参ります。よろしくお願い致します。

●LINEについてはある程度理解していると思っていましたが、サギからスマホを守るという観点から、スマホの設定をする方法を習得でき、ありがとうございました。わかりやすい説明で、大変ためになりました。

●今、スマホやインターネットを使っての悪い事件が多く発生している中、今日のお話を聞いて、また操作について教えて頂いて良かったです。ありがとうございます。深いですね。

●LINEを便利で使っていても特殊サギ予防、災害時に役立つというところからもっと広く知らせて、次代についていかなければいけないと改めて知りました。とても楽しい講座でした。

2025年5月15日木曜日

歴史講座のテーマの訂正です‼

先日、本年度の公民館主催「歴史講座」の年間計画をお知らせしておりましたが、日程につきましては変更ございませんが、テーマの記述に誤りがございましたので、訂正しお詫び申し上げます。以下、訂正箇所をお示しします。

●第1回6月14日開催分のテーマ「貝殻土器模様をつけよう」は、『貝殻土器模様をつけよう』に訂正します。

●第6回2月14日開催分のテーマ「陶磁器の水柱」は、『陶磁器の水注』に訂正します。

    ※ご迷惑をおかけしましたが、宜しくお願いいたします。 

2025年5月10日土曜日

今年度の『歴史講座』がはじまります‼

2025年度の歴史講座の日程が決まりました。今年も、福岡大学考古学研究室の皆さんのご協力で、全7回の講座の開催を計画することができました。

第1回 6月14日(土)10時 「貝殻に土器で模様をつけよう」

第2回 7月19日(土)10時 「古墳時代~須恵器・須恵器窯」

第3回  10月25日(土)10時 フィールドワーク「柏原地区の庚申塔・大牟田古墳」

第4回  12月  6日   (土)10時 「水引餅つくり」

第5回    1月17日(土)10時 「平家と大宰府・九州の南北朝時代」

第6回    2月14日(土)10時 「陶磁器の水柱・滑石製石鍋」

第7回    3月  7日(土)10時 「真珠層の貝殻でアクセサリーを作ろう」

※年間の計画は、上記の通りですが、変更がある場合があります。変更の際は、早めにお知らせします。皆様のお越しをお待ちしております。

2025年5月8日木曜日

『寺子屋かしはら』が始まります‼

ゴールデンウイークも終え、いよいよ柏原公民館主催講座が本格化します。高齢者教室の「寺子屋かしはら」の開講式5月29日(木)10時より、当館講堂にて開催します。

今回は、『シニアのアイドル ヒロ&エリ オンステージ』と銘打ちまして、佐敷洋子さん・川口恵理子さんをお招きしまして、懐かしい歌の数々を披露して頂きます。若かりし日の思い出がよみがえりますよ!お誘いあわせの上、ご参加ください、お待ちしております。 


5月22日(木)10時より、スマホ講座を予定しています。講師の西島幸宏さんの軽妙なお話で、「LINE」について学びます。こちらもお待ちしております。

2025年4月22日火曜日

スマホ講座の日程が変更になりました‼

「公民館だより」5月号でご案内しておりました『スマホ講座』の件ですが、急遽、講師の西島先生の都合で変更になりました。今回は、『LINE』について学びます。西島先生の軽妙なお話で、昨年度も2回実施して頂きました。今回もお楽しみに!

日程が変更になりますが、皆さんのご参加をお待ちしております‼

当初の予定・5月15日(木)  ➡ [変更後]5月22日(木)10時

  

2025年4月14日月曜日

公民館サークル開講式、新年度の活動がスタート‼

4月5日(土)10時30分より、当館講堂にて公民館サークル開講式を開催しました。この開会前には、10時より、参加者全員で、それぞれが利用する部屋の清掃作業を行いました。

開講式では、館長挨拶の後、地域支援課、柏原公民館担当・床波係長より『公民館について』お話を頂きました。特に公民館サークルについて、民間カルチャーセンターとは違い、「地域社会という場での温かい交流・豊かな人間関係を求めて集まり、その成果を地域活動に活かしていくこと」をめざすものとの説明でした。また、南区生涯学習推進課人権教育推進員・財津建夫さんより、「福岡市における人権教育」や「人権8課題」について説明をして頂き、そのうえで、公民館サークルの目的や、楽しく活動していくため気を付けることについてお話しして頂きました。

今年度の『サークル発表会』については、昨年実施後、各サークルへのアンケート結果を受けて、自治協主催の文化事業(柏祭)とは別途に開催することとしました。日程は、10月4日(土)5日(日)です。また、自治協主催の校区事業については、公民館として協力していくことを確認しました。

今年度の代表世話人は、これまでの通り、サークル発表会の「展示部門」「芸能部門」「スポーツ部門」よりそれぞれ輪番でお願いしました。今年度は、それぞれダーツ・桑原様(人尊協運営委員)、社交ダンス・遠藤様(公民館運営懇話会委員)、インディアカ・高木様(サークル代表)です。