2024年1月26日金曜日

公民館主催講座もあとわずか、お待ちしています‼

柏原公民館では、「寺子屋」「人権講座」「歴史講座」「乳幼児・ふれあい学級」「こども講座」「大人の課外授業」「おもちゃ病院」の7講座を 主催していますが、いよいよ年度末を迎え、残り4つとなりました。皆様にお知らせして、来館されますようお願い申し上げます。

●2月8日(木)10時30分~11時30分「第3回乳幼児・ふれあい学級」     ~児童館あいくるがやってくる~

●2月10日(土)10時~12時「第6回歴史講座」          ~縄文土器の模様つけに挑戦~

●2月27日(火)14時~16時「寺子屋・閉講式」アコースティック・フォークコンサート~テレベルトグリーン~

●3月9日(土)10時~12時「第7回歴史講座」桃崎先生登場!     ~金属器模倣須恵器~

         皆様のお越しをお待ちしております。

2024年1月24日水曜日

歴史講座を開催しました‼

 今年度第5回『歴史講座』を、1月20日(土)10時より開催しました。今回の講師は、福大考古学研究室の大学院生・永山亮さん、中村昂希さんで、前者は「石鏃(せきぞく)について」、後者は「室町・戦国時代の武家文化~(遠国の武士と連歌)」というテーマでお話をしていただきました。

 「石鏃」とは、矢の先につける石器の矢じりのことです。高校の教科書・東京書籍では「1万年前に完新世(温暖化)が始まり温暖な気候が訪れた。大型動物(マンモス・ナウマンゾウ)が絶滅し、イノシシなどの中小動物が繫殖するとそれに対応して弓矢が狩猟具として普及した。」 とあります。小型動物は動きが素早く、動物をしとめるのに有効な道具として、弓矢が出現したものと解されます。しかしながら、1990年代後半に「AMS法」と呼ばれる新しい年代測定法により、縄文時代が寒冷期(草創期)に開始されたことが判明した、とのことで、石鏃の出現も、従前の見解が修正され、1万6000年~1万7000年前に遡るとのことでした。また、土井ケ浜遺跡では、大型の石鏃が刺さった人骨が複数出土しており、戦闘に石鏃が使用されたことがわかっています。愛知県朝日遺跡では、シカの腰椎に刺さったままの小型石鏃が出土しており、弥生時代になっても石鏃が使用されていたことも分かっているとのこと。なお、縄文土器は関東で普及しており、北部九州では撚糸文土器、南部九州では水迫式土器(円筒形土器)が主流で、「縄文」は見られないそうです。ですから、「縄文」が見られない土器でも、「縄文時代の土器」として、「縄文土器」と呼ぶそうです。

 和歌は、所謂『短歌』のことで、「5・7・5・7・7」で完結します。「連歌」とは、上句(5・7・5)と下句(7・7)に分けて、上句をAさんが詠み、下句をBさんが詠むという手法で、ふたつあわせてひとつの作品として完成させるもの。京都を中心に発達した連歌は、武士にとっても必須の教養で諸大名は連歌師を招いて指南を受けるほどで、最盛期は室町時代とのことです。連歌会は、大人数でが集まる絶好の機会で、連歌師は和歌や連歌を詠み、紀行文を記すことに加え、他者を指導し、連歌会を仕切るといった文学的活動を行うほか、各地を巡回して様々な情報伝達を行う「裏稼業」をもっていたそうです。

 今年は2024年。宗祇の弟子の『宗碩(そうせき)』生誕550年にあたるそうです。1516(永正13)年に京都から周防に入り、三か月ほど山口に滞在し、九州に入ります。


「豊前➡豊後➡日向➡大隅➡種子島➡肥後➡筑後➡筑前➡長門」の経路で九州内陸一円にわたる大旅行で、九州各地域の文芸享受に与えた「宗碩」の影響は師匠・宗祇の比ではないとか。この時期には、九州の地域権力と京都の公家との間で、文化的交渉を行うことが盛んで、こうした状況のなかで、宗碩の九州巡歴は行われ、宗碩自身の連歌・古典学の造詣が歓迎され、大きな文化的効果がみられるそうです。





2024年1月19日金曜日

埴安神社『子宝の梅』、開花です‼

 柏原公民館の東側に位置する「埴安神社」は、安産祈願で知られています。その入り口にある「子宝の梅」が例年より早く開花しました。

 この埴安神社は、1773年に建立され、1866年に植えられたとされる「梅」の木には、双子、三つ子、中には四つ子に実を結んだ梅がなり、「子宝の梅(子宝を産め)」と呼ばれたそうです。 (読売新聞・よみうりかわらばん、2009年5月16日記事より)

 暦の上では、19日が大寒で、最も寒い時期ではありますし、3月の声を聴くまでは長い冬とお付き合いを余儀なくされます。とはいえ、「花が咲く」と聞けば、春に一歩近づいたような!

 皆さん、ピンク色した可愛い「子宝の梅」をご覧になって、少しばかり、春に近づいているのを実感されませんか‼




『最適なMYライフ&エンディングを考えよう‼』

今年度最後の「大人の課外授業」は、1月18日(金)10時より、標記のテーマで、明治安田生命福岡支社の出前講座を活用させていただきました。講師は、同社のファイナンシャルプランナー・西川朋子さん。

「もしものときに備えること」の副題で、エンディングノートの利用について、「これからよりよく生きるための計画」つまりMYライフプランと、「亡くなった後のための準備」MYライフエンディングの二つの役割があって、何をどんなふうに書き進めばよいのかを具体的にお話をしていただきました。「人生100年」時代と言われています。確かに平均寿命は伸びてはいますが、「平均寿命―健康寿命=日常生活に制限のある期間」は、男性8.73年、女性12.07年と言われています。平均寿命が今後伸びても、この数字も増えることが予想されます。生存数が下がりはじめるのは50歳ぐらいからとも。従って、この「エンディングノート」のとりくみは、高齢者だけの課題ではなくて50歳くらいからも必要では、との提言も。

 このエンディングノートには、公正証書遺言と違い「法的効力」はありませんが、ご本人の想いや各種の情報その他、様々な内容を残せるメリットがあるとのことです。

 今回の講座の開始前と終了後に、参加者の皆さんの「血管年齢チェック」「ベジチェック」等も実施していただきました。

 



 

2024年1月11日木曜日

お正月気分から春へ‼

 新年早々、信じられないような事件・事故のニュースでスタートした2024年。痛ましくも悲惨な被害の状況が、日々明らかになってきていますが、未だ被害の全貌はわかっていません。被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々に哀悼の意を表します。

 さて、お正月の休みも終わり、松もとれました。これから暫くは寒い日が続きますが、暦の上では春に一歩一歩近づいていきます。そこで当公民館では、『お正月気分から春へ』との思いを込めまして、当館の入口ドアを、「お櫛田さん」よろしく『節分バージョン』にしてみました。当館スタッフの荒木さんによる「作品」です。来館者の方から、早速「いいねー」のお声を頂きました。サクラ舞い散る春が待ち遠しいものです。










 

2024年1月5日金曜日

あけましておめでとうございます!!

 2024年の幕開け、新春を迎え穏やかな元旦を過ごしている中、能登半島地震の速報が飛び込んできました。広範囲に津波の予報も出されたものの、被災状況が全く知らされず、被災地の皆さんの安否についても報道されない状況から、大変な事態になったことが推察されました。また、翌2日には、羽田空港にて海保機と日航機が滑走路上で衝突・炎上という、前代未聞の事故の速報もお茶の間に。この事故では、奇跡的に日航機乗員全員の命は守られましたが、海保機の5名の方々の尊い命が失われました。この海保機は、能登半島地震被災者への救援物資を届けるためのもので、何とも痛ましくも悲しい事故となってしまいました。

 これら二つの地震・事故の詳細については、今後明らかにされることと思いますが、既にお亡くなりになられた方々もいらっしゃいます。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 このように悲惨な出来事で始まりました2024年ですが、心に強く留めながらも、『集まる・学ぶ・繋がる』という公民館の役割を担ってまいりたいと思います。日頃の校区の皆さんのご協力に感謝申しあげます、と同時に今後とも地域の皆様よりご指導・ご協力を心よりお願い申し上げます。 この1年が皆様方にとって、幸せな年となりますように‼