2023年12月25日月曜日

公民館にかわいいお客さん‼

12月20日午前、柏原小学校2年生の皆さん約30名が、柏原公民館を訪問してくれました。授業の一環で、『地域』について学ぶため、今回は「公民館」がテーマに!

「何のために公民館があるのかな?」「どんな部屋があるのかな?」「どんな人たちが使っているのかな?」等々、館長よりお話をして質疑応答へ。その後、各部屋巡りやエレベーターなど設備の見学をして、当館を後にしました。




 

2023年12月19日火曜日

ヒトラーに抵抗した人々‼

 公民館主催の人権講座第3弾は、校区在住で、KBC『アサデス』コメンテーターでお馴染みの青木裕司先生の講演です。青木先生には、9月15日に寺子屋の講座で「第2次世界大戦と日本の敗北」のテーマで講演して頂きました。この時も70名を超える参加でしたが、今回は、約100名の参加で、会場は超満員。参加者の皆さんは、青木先生の圧倒的な迫力のお話にクギヅケに!

 1889年4月20日、オーストリア生まれのアドルフ・ヒトラー。第1次世界大戦に従軍も『背後からの一突き』、つまりユダヤ人と共産主義者の裏切りでドイツが敗北したと、彼は認識。この大戦後、ドイツはベルサイユ条約で領土削減・軍備制限・多額の賠償金が求められ、ついにはマルクの価値は1兆分の1に下落。ヒトラーは、ベルサイユ条約の破棄で軍備拡張、そして英、仏への復讐・反ユダヤ主義・ソ連、東欧への領土拡大(反ソ、反共)の主張のもと、ナチ党を結党(国民社会主義ドイツ労働者党)。

 アメリカ大恐慌で、アメリカが対独資本輸出を停止したため、ドイツ経済は低迷を極め、600万人もの失業者の中、国民的危機感の高まりで、政府は、議会制民主主義の根幹である責任内閣制を形骸化し、議会内の多数派の支持に基づかない「大統領内閣」を成立させ,ナチス党は、1930年総選挙で議席10倍、1932年には第1党に、そして翌33年には首相に。国会議事堂炎上事件を共産党の仕業とし、共産党は事実上壊滅。警察による盗聴、令状なしでの家宅捜索、労働組合の解散、反ナチス的文書の焚書、強制収用所設置・・・。ファシズム体制が強化され、ユダヤ人差別も熾烈を極めることに。

 このような国家体制のなか、ヒトラーに対する組織的な抵抗組織は殆ど存在しなかったが、市民的な抵抗としては、「ベルリンのユダヤ人逃亡組織」「ローマの聖職者オフラハーテイーの組織」「ドイツの不良少年たちの組織」「杉原千畝さん」の例が、紹介されました。

 これらナチスドイツの蛮行の数々ですが、決して「過去の話」ではありません。ロシア・ウクライナ、イスラエル・パレスチナ等、世界各地で今なお「悲劇」が繰り返されています。今回のテーマからの教訓こそが、現代的な課題として世界中に浸透されなければならないと、意を強くしました。




 

2023年12月14日木曜日

縄文時代のブレスレットを作ろう‼

今年度「歴史講座」第4弾は、標記のテーマで開催しました。貝輪制作ワークショップとの内容で、秋田県と糸島野北で採集された『ベンケイガイ』を使って、参加者全員が、貝輪つくりに挑みました。

当日の朝、会場準備の際に、予期せぬ事態が!なんと福大考古学研究室の桃崎祐輔先生が来館されました。当日の指導は、村田沙也香さん。はじめに、貝輪つくりの作業の要領について説明をしていただきまして、その後、村田さんによる貝輪制作の実演が行われました。参加者の皆さんは、初めての体験で緊張の中、作業開始。細かな作業で、途中で貝が割れるトラブルも少なくなく、桃崎先生の丁寧な指導や実演で、全員が作品の制作が完了。

この貝輪つくりは、手のひらに貝をあてがい、石で穿って小さな穴を作り、それを貝殻の年輪(?)に沿って、石で叩きながら穴を大きくして、最後に砥石で磨いて完成というもの。皆さん、悪戦苦闘の末にそれぞれ立派(?)な、世界に一つだけの作品をお持ち帰りになりました。










2023年12月7日木曜日

柏原公民館バスハイクを終えて‼



霜月最終の11月30日、4年ぶりのバスハイク実施。当日は朝から真冬並みの寒さで、雨の心配の中でのスタートでしたが、幸運にも雨には合わず、無事に行程通りに楽しい時間を過ごせました。今回は、健康連との共催で『ウオーキング』を取り入れた企画でした。

当公民館サークル会員の島松尚宏さんから、長く活動されている「歩かんね太宰府」の ガイド仲間の富田サナエさん、前野りりえさんをご紹介いただきまして、このお三方に、太宰府ウオーキングの際の講師を務めていただきました。

大宰府政庁跡を巡り、「令和」発祥の地(?)とされる坂本神社、及び周辺の案内を詳しく説明をしていただきました。その後、太宰府天満宮に移動して、参道の幕末当時の様子や天満宮にまつわる様々なお話を聞かせていただきました。昼食は天満宮内の「小山田茶屋」でご馳走を、更に焼きたての熱々の梅ケ枝餅をいただきました。食後は、参加者の皆さんはそれぞれに「自由時間」を満喫されていました。

太宰府天満宮からバス異動で、『馬油といえばソンバーユ』でお馴染みの「薬師堂」を訪問しました。工場内の見学やお買い物を楽しんでいただき、柏原公民館への帰路につきまして、楽しい一日を過ごしました。皆さん、お疲れ様でした。来年に向けて、更に楽しいバスハイクを計画・検討していきますので、よろしくお願いします、ね‼

 今回のバスハイクでは、出発して間もなく、参加者全員に『クイズで学ぼう!大宰府』と題しまして、菅原道真にまつわる10問のクイズを出題しました。それぞれの解答を。昼食時に公民館スタッフで採点しました。その結果、8名の方が全問正解で、その方々には豪華賞品を差し上げました。惜しくも選に漏れた方々には、記念品を差し上げました。

さあ、来年はどこに参りましょうか、おたのしみに!











「初めて触るスマホ塾」第2弾、『スマートフォンでカメラを使おう』

12月6日(水)10:30より、今年度「大人の課外授業」の5回目の講座を、標記のテーマで開催しました。さる8月24日に第1弾を実施しましたが、参加者の皆さんのご要望もありまして、今回の実施に至りました。

 今回の講師を務めていただいたのは、前回同様、ドコモショップ野多目店永代さんです。参加者お一人お一人からの質問に対して、わかりやすく懇切丁寧に対応していただきました。アウトカメラ・インカメラの所在確認からはじめまして、カメラアプリやフォトアプリの使い方、QRコードの読み取り方などを、それぞれの体験を 通して学ぶことができました。

 参加者の皆さんからは、

 ●年の人にはむつかしい操作ですが、覚えれば簡単、勉強です。ありがとうございました。よい企画でした。

 ●今まで撮るだけで、いろいろな仕組みがわかりませんでした。今日で操作の方法がわかりました。

 ●大変勉強になりました。今後は少しは楽しめると思います。少しわかった気がします。一番知りたがったことが解決しました。

 ●初めて参加させていただきました。ゆっくりお尋ね出来よかったです。また、機会があれば参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。

 ●年のせいか、聞いたときはわかっているつもりでも、ちょっと時間が経つともうわからなくなっています。

等々のお声をいただきました。(アンケートから抜粋)





2023年11月28日火曜日

第4回歴史講座に参加しませんか⁇

今回は、『貝輪制作ワークショップ』のテーマで、参加者の皆さんに実際に制作していただこうという企画です。

 ご指導を、福大考古学研究室の村田沙也香さん(科研費研究秘書)にお願いしております。また、総括指導講師の大重優花さん(助手)の助言も予定しております。作業は子どもさんでも出来ます、とのことですからお声掛けいただければと思います。

期日・・・12月9日(土) 10:00~12:00

会場・・・柏原公民館講堂

※作業中に貝を削りますので、少々粉が舞います。ご来場の折は、汚れてもいい服装でお出かけ下さい‼ 皆様のお越しをお待ちしております。

 

2023年11月27日月曜日

オカリナ演奏と語りのハートフルコンサート

11月18日(土)、表記のテーマで今年度第2弾の人権講座を開催しました。講師は、「マザー・アース人権啓発研究所」主宰の山口裕之先生、そしてサブテーマを『光輝高齢者となるための応援歌』と題して 、オカリナ演奏を交えて巧みなお話をしていただきました。福岡市内の小学校教諭を長年務められた経験から、部落問題をはじめ、現代的な人権をめぐる諸課題について優しく、そしてとても分かりやすい語りで、参加者の皆さんから大好評でした。

オカリナ演奏の曲目は、『時代』、『シルクロードのテーマ』、日本古謡の『さくら』『花』、手話を交えての金子みすゞ『わたしと小鳥とすずと』、さだまさし『いのちの理由』、『川の流れのように』等々。講演の後の質疑応答を終えたところで「アンコール」。坂本九さんの『上を向いて歩こう』で会を閉じました。

山口先生の語りも、皆さんの心に染みて万雷の拍手で終えましたが、終了後、参加者の方から「オカリナの練習を是非」との要請がありまして、何と山口先生自らが日程調整をされまして、12月26日に「特訓」が予定されました。







2023年11月15日水曜日

サークル発表会を終えて‼

11月11日(土)、12日(日)の両日にわたって、柏原公民館サークル発表会が行われ、盛会のうちに終えることができました。 

 11日は、各サークルによる作品展示。今回は、講堂ですべての展示を行いました。また、この日は、恒例となりました道の駅『たちばな』さんの出店をはじめ、『柏原ホーム』さん・『はな』さんによる作品等の物販、『ちくし学園』さんのパン販売、そして館内では『英会話サークル』さんによるバザーとコーヒー販売もあり、多くの皆さんにご協力をいただきました。

 12日は、芸能部門の8サークルによる発表会。司会は、サークル代表でバドミントンサンデー代表の安長隆行さん。各サークルの演技紹介の折には、軽妙洒脱なコメントを入れながらの進行で、和気あいあいの雰囲気をつくっていただきました。どのサークルも、日頃の活動の成果を存分に発揮され、観客の皆さんも拍手喝さいの連続。

 両日にわたってご協力をいただきました皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。今回の開催は、両日ともに肌寒く、小雨もパラパラでチョット残念でした。また、サークル発表会との名称から、サークル会員中心の催しとの印象が強いためか、また、校区住民の皆さんへの情宣が公民館だより等に限られているためか、参加者を増やすとりくみが今後の課題といえます。そのためにも、皆様からのお声をいただけると幸いです。






2023年10月27日金曜日

柏原公民館サークル発表会、もうすぐ開催‼

恒例のサークル発表会を11月11日(土)、12日(日)の両日に開催します。コロナ禍の中、昨年は3年ぶりに、公民館改築移転後初の開催で、演技発表とサークル展示を1日で実施しましたが、今年は従来の2日間開催に戻しました。各サークルの皆さんは、開催に向けてラストスパート! 日頃の活動の成果を皆様にご披露すべく、演技や展示制作に力が入ります‼

 今回も道の駅『たちばな』さん、『はな』さん、『柏原ホーム』さんをはじめ、たくさんの売店ブースを予定しています。皆様のご来場をお待ちしていますね!

 11月11日(土)10時~15時 サークル展示【売店はこの日のみ】

 11月12日(日)10時~12時 舞台での演技発表


 

2023年10月20日金曜日

第5回寺子屋 公民館バスハイク事前学習会を開催‼

今回は、11月30日に実施予定の『柏原公民館バスハイク』に向けての事前学習会です。新型コロナ禍を挟んで、4年ぶりの実施となります。これまでは公民館主催でしたが、今回は健康推進連合会との共催で行います。「敗戦から生まれた街 『西の都』太宰府」のテーマで、「ボランティアガイド 歩かんね太宰府」の島松尚宏さんより、663年白村江の戦いからおよそ100年を『奇跡の100年』と題して、当時の太宰府の存在感の大きさについて豊富な知識をもとに、様々なエピソードを交えながらお話をしていただきました。

後半は、このバスハイクが「健康連」との共催で「ウォーキング」を兼ねていることから、南区保健所保健師・坂口裕美さんより「よかトレ」の紹介やストレッチ体操の指導をしていただきました。

 白村江の戦いは、新羅・唐の連合軍によって、百済が征服された戦いですが、その際、百済より支援を要請された倭国(日本)も大敗北を喫しました。以来、朝廷の役所を内陸に移し、水城を築造し、百済からの亡命者を多数受け入れ、先進知識の習得に努め、所謂「平和外交」を推し進めました。戦後処理から制度の整備に専念するため、遣唐使を33年間、派遣しませんでした。戸籍、税、法律、行政組織等が整備され、701年大宝律令、710年平城京遷都。702年第7回遣唐使の折、国号を『日本』に、大君を『天皇』に改称とのこと。737年天然痘大流行で多数の死者を出し、当時の聖武天皇は,仏教中心の政治に。観世音寺落慶法要、東大寺大仏開眼供養も行われ、753年には、苦難を乗り越えて、鑑真和上が大宰府に。また、761年には観世音寺に戒壇院が設けられました。当時は勝手に僧を名乗っていたようで、資格を持った僧の必要性から、この様な施策が講じられたとか。菅原道真がこの大宰府に流されるのは、こあと100数十年後のことです。【島松さんのお話より】          



        

2023年10月17日火曜日

歴史講座を開催しました!

10月14日(土)、今年度第3回歴史講座を開催しました。今回の講師とテーマは、共に福岡大学人文学部3年生の嶋田真子さん「中世の博多と結桶(ゆいおけ)」と井内達也さん「縄文土器の情報」 です。

  結物(ゆいもの)とは、板材をタガで結合わせる方法で作られた製品全般の呼称とのこと。そして側板の内側に蓋板または底板をはめ込むか否かによって、結桶・結樽・結筒に分けられるそうです。北部九州では、日宋貿易の折に、輸入品の容器として使用された結桶が、早い段階から博多を中心とした大規模な宋人街などの井戸枠として使用されてきたことが分かったとされるが、多くの課題が残されているとか。

『縄文土器』という名称ですが、大森貝塚の発見者のエドワードモースが発掘報告書で使用した「cord marked pottery」という言葉を「縄文土器」と訳したことに由来しているとのことです。土器の観察によって得られる情報は多いが、限界があるということで、自然科学的な分析の方法の活用の出番に。付着炭化物による年代測定や土器に含まれる石材比によって産地の特定などその他多様な分析方法の紹介がありました。

参加者は20名で、質疑応答の際は、多数の方から手が上がり、講師役の学生さんが言葉に詰まることもしばしば。当初出席予定でした歴史講座担当の大重先生が、急遽学会のため出席できなくなり、参加者の皆さんには、ちょいとばかり消化不良の点があったかも!

終了後、となりの学習室で開催しておりました『ふれあい食堂』の主催者さんからのお誘いを頂きまして、多くの参加者の方々が「わかめご飯と豚汁」をごちそうになりました。




2023年10月13日金曜日

またまたイノシシが出没!

最近はサルの被害が続いて、住民の皆さんが危機感をお持ちになっておりますが、昨晩、埴安神社裏にイノシシが出現しました。至る所に大きな穴が‼「 恐らく、ミミズをとるために掘り繰り返しているのでは」とは毎日、この神社の清掃をされていらっしゃる方の弁。

今夏の猛暑続きで、餌となるものが不足しているのでしょうか?兎も角も、サルやイノシシに充分ご注意ください。




 

2023年10月11日水曜日

公民館に自動販売機が設置されました‼

先日、お知らせしておりました『自動販売機設置』の件ですが、10月11日に設置が完了しました。柏原公民館をご利用の際は、この自販機もどうぞご利用ください!




 

2023年9月29日金曜日

公民館屋上にサルの足あと、発見‼



新柏原公民館竣工から2年が経過しました。先日、福岡市から「2年点検」が実施され不具合な箇所の修理等が、関係業者の皆さんによって今月行われました。その中で、屋上の排水溝の改修のため、9月29日、業者さんと屋上に上がったところ、何と至る所に『サルの足あと』を発見‼ いつの時期の足跡かは不明ですが、昨今、柏原界隈でも、サルの目撃情報やサルによる被害について聞いておりますが 、まさか公民館に現れるとは!

これまでも多数の目撃情報がありましたが、案外、日常的に、柏原校区にお住いの皆さんのお宅にも訪問(?)しているかも・・・。十分にお気を付けください‼

公民館に自動販売機⁉

今年の5月の連休明けに、公民館利用者の皆さんからのご要望にお応えしようと、地域支援課を通して自販機の設置について本庁に相談したところ、災害時に無料で飲料の提供できる自販機を設置できることがわかりました。

しかしながら、様々な条件をクリアする必要があります。そこで設置に向けて設置主体のキリンビヴァレッジさん、アビスパ福岡そして福岡市三者に要請しました。当初は、「断念やむなし」の方向でしたが、地域支援課の後押しを受けて何とか設置にむけて動き出しました。

9月28日に、福岡市施設整備公社の方、キリンビヴァレッジの方そして設置業者の方が公民館に来られて、設置個所の確認や電源整備等について打ち合わせがありました。その結果、10月11日に、待望の自動販売機設置が実現することになりました。

かなりご無理を申し上げて実現の運びとなりましたので、公民館利用者の皆さん、是非とも当館の自販機をご利用くださいませ!

2023年9月26日火曜日

『生物多様性とアップサイクルを学ぶ』をテーマに講座開催‼



 9月22日(金)に標記のテーマで「大人の課外授業」の講座を開催しました。8月18日に開催しました「特定外来植物オオキンケイギク防除とその活用」の講座の第2弾として、今回実施したものです。今回も前回に引き続き、二又徳子さんにご指導いただきました。

今回も、前段に生物多様性についての座学がありました。「生物多様性」とは「個性に富んだ多くの生き物がつながりあって生きていること」、つまり地球環境の生態系は森・ひと・海・動物・植物等がつながりあうことで守られますが、実際は多くの動植物が絶滅の危機に瀕しているとのこと。薬の7割は植物から作られますが、その殆どは発展途上国からのもので、開発という名のもとに、環境破壊が進めば・・・・。

また「外来種」の定義も学びました。わが国では、明治以降に入ってきたものを「外来種」と呼び、外国から入ってきたものだけでなく、例えば、九州の植物を北海道に移せばその地域の環境を壊すことのなりますので、国内でも特定外来種の問題が起こります。昆虫や動植物の特定外来種の流入は、生物多様性が失われてしまう恐れがあるので、それをまもるために『入れない・捨てない・広げない』という三原則の徹底が求められます。

とはいえ、新たに「廃棄予定のものに手を加えて、価値をつけて新しいものに生まれ変わらせる」という手法に取り組まれています。この手法を『アップサイクル』というそうです。このことは、SDGsにつながるものとされ、広がりが見られます。

さて、いよいよ草木染の体験です。オオキンケイギクや切り戻した花々を『バンドルダイ』というやり方で、皆さんは熱心に作業され、それぞれ「世界に一つだけ」の素敵な作品が完成しました。






寺子屋『太平洋戦争と日本の敗北』、大盛況のなか開催‼


9月15日(金)、講堂にて60数名の参加で、青木先生による講演で「いったん戦争を始めるとその終結はいかに困難か」ということを学びました。流石、恒例の青木先生登場とあって、会場は満席でした。テーマは表記の内容で、少なからず重たい中身でしたが、青木先生のお話に参加者全員が圧倒され 、太平洋戦争に至る国内外の状況や戦争終結に至る経過等について、時系列の説明や当時の軍部による一方的な国民への情報提供の有り様を示す報道の肉声・国民を鼓舞する戦時歌謡を交えての紹介もあり、あっという間の90分でした。

以下、青木先生による講演の概要をまとめてみました。

日本の中国侵略の延長上に太平洋戦争があることから「15年戦争」とも呼ばれます。1931年9月18日、満洲(中国東北部)の奉天(現瀋陽市)近郊の柳条湖付近で、関東軍が南満州鉄道(満鉄)の線路を爆破し、中国軍の犯行と公表することで、満州における軍事展開及びその占領の口実として利用した工作事件(9.18事変・柳条湖事件)を企てました。これを契機とした一連の事件を『満州事変』とされ、以後1945年8月の「終戦」までが15年経過しているために、そう呼ばれています。

1937年7月7日、北京郊外で起きた「盧溝橋事件」より、日中戦争は長期化の様相を呈します。長引く日中戦争の要因に「援蔣ルート」の存在と捉え、1940年からの日本軍の仏印進駐。これによりアメリカからの対日制裁が課せられ、日本へのくず鉄や石油の輸出禁止へと。当時、日本の兵器産業に必要な鉄は、その大半はアメリカからのくず鉄で成り立っており、ましてや石油の禁輸は日本軍にとって死活問題に。

1941年12月7日(米時間、日本時間8日・当日はアメリカは休日)、日本海軍はハワイ真珠湾奇襲。日本陸軍は英領マレー半島上陸作戦。アメリカが準備が整わない間に、日本軍は東南アジア全域を占領するも、1942年6月以降、ミッドウェー海戦敗北より戦況は悪化の一途。この海戦の結果、日本は4隻の航空母艦、約300機の航空機と数百人の技量の高い搭乗者を失い、以後の弱体化の懸念が現実のものに。因みに、昭和天皇に弟の高松宮が「海軍は基幹兵力を失ったから、この戦争は『駄目』である。終戦のご決意を」と上奏とも。

1944年には、東京まで2300kmのサイパン島が陥落、以後日本本土空襲の本格化。東条内閣総辞職後の小磯内閣では、国民に『一億玉砕』と鼓舞。1945年になると硫黄島にて日本軍守備隊はほぼ全滅。3月には米軍が沖縄上陸で軍民合わせて約20万人が犠牲。近衛文麿が天皇に上奏、「敗北は必至 早期終戦しないと協賛革命が起こる」と。とはいえ、「もう一度戦果を挙げてからでないと難しいだろう」とも。当時、日本はソ連を仲介として和平を期待していたが、実は2月に米・英・ソの首脳によるヤルタ秘密協定が締結されており、その内容は『ソ連の対日参戦と引き換えに、樺太南半分と千島列島のソ連領有を米英が承認する』というもので、日本の情勢把握の失態ともいえます。7月26日にはポツダム宣言が発せられ、日本に降伏を要求すると同時に強大な破壊力を持つ兵器の使用を示唆しました。鈴木貫太郎内閣は「黙殺」との声明を発するも、同盟通信社は「ignore・無視」と翻訳、ロイターとAP通信は「reject・拒否」と報道され、8月6日広島に原爆投下に繋がり、当初8月11日予定のソ連参戦が8月8日に早められました。日本政府は敗戦必至の情勢の中、アメリカとの「天皇の存続」密約を受け、ポツダム宣言受諾を決定。戦争終結に向けて、日本政府の方針は国民の命の安全を確保するためではなく、あくまでも『国体護持』にあったことは明白です。

参加者の皆さんは、終始、青木先生のお話に熱心に聞き入っていらっしゃいました。講演後も多くの方々が、青木先生を取り囲んで質問が交わされ、大変盛り上がりを実感しました。講演の中で、南満州鉄道の列車の特急や準急の名称が、「ひかり」「のぞみ」であったことが紹介されると皆さんビックリ。こうしたたくさんのエピソードが先生のお話に盛り込まれておりまして、分かりやすいお話とともに,青木先生に期待されている方々が沢山いらっしゃいます。12月16日に人権講座「ヒトラーに抵抗した人々」というテーマで、再度、青木先生に講演をお願いしております。。皆さんのご参加をお待ちしております。【文責 新村】











2023年9月8日金曜日

公民館主催『人権講座』を開催しました‼

9月2日(土)10時より、「人権を考え一人ひとりが居場所のあるサークル活動」のテーマで、生涯学習課の白石伸二さんよりお話をして頂きました。

前半は、これまでも何度も繰り返し、サークルの皆さんと確認しあってきた事ですが、公民館サークルと市中の文化サークルやカルチャーセンターとの違いを、つまり娯楽や技術の向上だけが目的ではなく、地域の人たちの共通の趣味などを通して、地域の人とのつながりを活性化することが目的であると改めて認識しました。更に、サークル活動を楽しく進めるためには、「サークルの中で自分の居場所があること」「一人ひとりが大切にされていること」「お互いを理解しあい、尊重できるようになること」の実現に向けて取り組んでいく事の重要性について提起され、その根幹に『人権』があると学びました。

後半は、その『人権』を具体的に学ぶために今回は、性的少数者(性的マイノリティ)に関する課題について、DVD「バースデイ」を使って学びました。折しも今年6月に通常国会最終日に、当初案からは後退したとも指摘されましたが、兎も角も「LGBTQ理解増進法」が成立したことからこのテーマを取り上げました。

『性自認』とは、『自分の性をどのように認識しているか』ということで、『心の性』ともいわれます。多くの人は『身体の性(戸籍に記載されている性)』と『心の性』が一致していますが、一致せずに自身の身体に違和感を持つ方がいます。また『性的志向』とは『どういう人を好きになるか』ということで、誰もが異性を好きになるとはかぎりません。同性が好きな人、どちらも好きな人、好きにならない人もいます。



今後の人権講座の予定は以下の通りです!

★11月18日(土)10時より『オカリナ演奏と語りのコンサート』

    マザーアース・人権啓発研究所 所長 山口裕之さん

★12月18日(土)10時より『ヒトラーに抵抗した人々』

          河合塾講師  青木裕司さん